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116.離される距離、離されない手 ページ44
「……っ、私も、待ってます…」
頑張るんだ。
今日は目標達成するんだ。
絶対引かないもん。
.
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智「俺は別に１人で大丈夫だから、櫻井くんと遊んできて？」
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……なんで
っ…、だめだっ。頑張れ私っ。
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「…や、です…。私も大野さんと…」
待ってたいです…って、言おうとしたのに
.
.
「えっ、？や、翔く、」
相葉くんとは違って、私の手首を乱暴に掴んで
大野さんとは反対の方向のプールに向かって早歩きしだした翔くん。
.
.
「やっ、翔くん！私待ってるからっ、」
遠くなる大野さんをチラチラ見ながら翔くんに必死に訴えるように掴まれてる腕をグイグイと離そうとする。
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大野さんが見えなくなったところで、翔くんが私の手首は離さずにその場に立ち止まった。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月18日 17時
