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91.胸が痛む ページ19
「…おかえりなさい」
智「ごめんね？志歩の面倒見てもらって」
志歩さんが大野さんの後ろからトタトタと走ってきて、きゅっと大野さんの手を両手で握った。
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「っ、…」
智「っおい…」
志歩「智くんヒドイっ。子供扱いしすぎ！私だってもう２８なんだから！」
大野さんを可愛い目で睨む志歩さん。
てゆうか、志歩さん２８歳なんだ…。
確かに実年齢より幼く見える。
２８歳で子供扱いなんだとしたら、私なんて子供以下…？
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智「ほら。Aちゃんもそれ聞いてビックリしてんじゃん」
私を見て、『ね？』と優しく微笑む。
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志歩「っ、智くんさっきからAちゃんばっかり…。せっかく私会いに来たのに…」
志歩さんが泣きそうな声をして、俯く。
そんな志歩さんを見て、志歩さんに繋がれていないもう片方の手で志歩さんの頭をポンポンと優しく撫でる大野さん。
.
.
.
っ…あぁ…、ダメだ。
やだっ…て。見たくないって思うのに、視線を反らせないのはなんで…？
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月18日 17時
