１）好きって言って -O.S- (ページ4)

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4.お得意のページ4

お父さんのお葬式も告別式も火葬も全て終わり

" じゃあ、ちょっとあそこで待ってて "

と、大野さんに言われた通りの場所で
大野さんが来るのを待っていた。

しばらくして、

プップーとクラクションの音がして
音がするほうを見ると

大野さんが車に乗って、" おいで "
と私に向かって来い来いと手招きしていた。

急いで大野さんの乗っている車に走っていく。

車の側まで着くと、車の助手席のドアが自動で開いた。

智「どーぞ？」

と、お得意の優しい笑顔。

「ありがとうございます」

そう言って大野さんの隣に座る。

智「よし！じゃあもう夕方だし、晩飯でも食いに行きますか！」

「え、家で食べないの…？」

智「家のほうがいい？」

「…そういう訳じゃない」

だって、外食なんてお父さんともあんまり行ったこと無いし。

それに…奢られる側になる気がするから…
迷惑だと思うし。

そんな私の考えが、大野さんには分かったのか

智「子供が考えなくてもいい事考えるんじゃないの」

ペシッと私のおでこに優しくデコピン。

智「これからずっとAちゃんは奢られる側なんだからね。迷惑じゃないから、そんな気使わなくていいの！それに、俺大人だからAちゃんよりお金持ってるし(笑)」

" ね？ "

と、出会って数時間しか経ってないのに
もう三回目のお得意の笑顔。

「…はい」

智「ん。よろしい(笑)」

.

.

そんなこと言われたら

" はい " としか言えないじゃん…