24.救世主 ページ24
ウーーーーー
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智・愛・父「っ…？！」
外から聞こえてきたパトカーの音で
親父さんの動きが止まった。
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父「…誰が呼んだ」
ギロッと愛ちゃんを睨む。
父「…お前か」
愛「っ違う…、私じゃないっ」
必死に首を振って否定する。
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次の瞬間、
パリーンと窓ガラスの割れる音がして
テレビでしか見たことなかった
あの盾みたいなやつを持って、完全にテロの時と同じ服装をした人達が親父さんを囲んだ。
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速水「大野っ！愛ちゃんっ！」
由美「大野さんっ！」
警察が来て、親父さんは過失傷害で逮捕された。
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愛ちゃんと２人でお父さんを乗せたパトカーを見送っていたら、後ろから走って来た航生と由美さん。
速水「ごめん！呼ぶの遅くなって…」
智「いや、…すっげぇ助かったわ」
由美「っ、大野さん！腕！どーしたんですか！」
由美さんが俺の左腕の赤さに驚く。
速水「っおま…」
航生の言葉を遮ったのは、
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愛「っ…ほんとだっ、先生火傷してる！」
そう言って俺の左手首を掴んだ愛ちゃん。
速水「…、お前何されたんだよ」
智「熱湯かけられたんだよ。…愛ちゃんが」
速水・由美「熱湯？！！？」
智「俺を庇って…、だからこんな火傷で済んだ…けど。愛ちゃんを守ってやれなかった」
由美「愛ちゃんも火傷したの？！」
智「背中の半分っ…俺より酷い火傷負わせちゃった…」
由美「早く冷やさないとっ！」
愛「大丈夫。さっき警察の人が応急処置してくれたから」
由美「…大野さんは？！」
智「俺はいいから。愛ちゃん病院に連れてってくれ。俺は愛ちゃんのお母さんに連絡するから」
由美「ダメよっ！火傷の跡が残っちゃう」
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速水「…とりあえず、俺が愛ちゃんのお母さんに連絡するから。由美さんは愛ちゃんと大野を病院に連れてって」
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月7日 1時
