平行無幻星辰・トゥルウ 3 【世界一クラブ】

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「いま助かりたい？此処から
逃げたい？誰かを助けたい？」





「アレを」




「どう(■)したい？」




クフは光一を見据える、いや
目を通して光一に聞いていた





徳「(そっか...ずっと
クフが俺に聞いていた
のは)」




光一は前に出たクフの背を見つめる
人によく似た違う肌が露わになって
いる背中を




徳「(『自分』だけでやっちゃ意味が
ないから、『俺』だけでやったら必要
が無くなるから)」





光一は貰った麻袋に躊躇いも無く手
を入れ勢いよく『何か』を取り出し
振り翳した




私に命令して(どうしたい)って
言われたかったんだ




和馬が止めようと手を振り翳す中で
光一は『ソレ』をクフの背中に刺す
いや挿した、震えてる指を無理矢理
捻って『開ける』







「何だ、やっぱりありきたりだ」




クフは乾いた笑いをこぼす、しかし
やっぱりありきたり(光一)が良いかもなと
納得する





「まあ主人(光一)の命令だから従いますよ」






「おめでう、マスター
ニューステージだ」



徳「よ、よかった...！」



冷や汗を流す光一にクフはどうしたい？と
聞く、分かりきってるクセに言わせたがり
な彼女らしいが






徳「...倒したい」



「及第点ですが、まあよし」





クフは狼狽える化け物を見据える
分かったからだ、理解したからだ

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