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#14 ページ14

side裕太

涼「っん、けほっ、」

裕「熱、出てきてもうたかな、」


眠っている涼太くんの様子を見ていた。

寝返りをうったかと思えば、小さくむせた涼太くん。



そっとおでこに手を当てると、伝わってくるのはいつもよりも少し高めの体温。



裕「隼ー。体温計とってー」

隼「はーい。涼太くん、熱あるの?」


心配そうに近付いてきた隼。

裕「触った感じありそう。そんなに高くはなさそうやけどな」


喋りながら涼太くんの体温を測る。


ピピッ

裕「37.6かぁ。もうちょっと様子見るかな」

隼「冷えピタ取ってくるね」


そんなに高くないからとりあえずは様子を見ることにした。




裕「隼、もう寝ておいで。明日もリハあるんやから」

隼「でも、涼太くん…」

裕「俺がちゃんと見てるから。それにたぶん、そろそろ龍友くん来るんちゃうかな」

隼「はーい…」



少しだけ不満げにリビングを出ていく隼を見送る。


なんだかんだもう、深夜の2時。


涼太くんが心配でリビングで寝かせて、順番に様子を見てる。

また何かあったら怖いからね。




ガチャ

龍「お、裕太くんがおってくれたんか」

裕「お、きたきた」


龍友くんが降りてきた。


龍「冷えピタ?」

裕「さっき測ったら微熱やけど熱あってさ。念の為に貼ってる」

龍「そっかそっか」


そう言って優しく涼太の頭を撫でる。

龍「早く熱下がるといいなぁ」

兄のような優しい眼差しで涼太くんを見つめている。

ちょっとでも乱暴に扱えば、壊れてしまいそうな涼太くん。
儚くて、脆くて。誰よりも繊細で。

誰よりも人の痛みを理解している。

そして誰よりも傷ついている。



だから、俺らが守ってあげないといけないんだ。



涼「んっ、」

龍「起きた?りゅーとやで、わかるか?」


ゆっくりと目を開けた涼太くんに優しく声を掛ける龍友くん。


裕「ゆーたくんもおるでー」


涼「ん、りゅーとくんと、ゆーたくん、」


龍「そうそう、ちゃんとおるで」



まだ起きたばかりでふわふわした喋り方の涼太くん。


涼「これっ、やぁ、」

いきなりぐずりだしたかと思えば、どうやら冷えピタが嫌だったみたいで。


裕「ごめんごめん、ゆーたくんが貼ってん。嫌やってんな、ごめんなぁ」


声を掛けながら、涼太くんが自分で取ってしまった冷えピタを回収する。


だけど、まだ少しぐずっている涼太はやっぱり幼くて。

不安なんだよね。

まだ心配だけど、とりあえず龍友くんに任せて、俺は仮眠をとることにした。

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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀`) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです!そう言って頂けるととても嬉しいです!できるだけたくさん更新できるよう頑張ります! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが1つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます!今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります! (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:npagxp | 作成日時:2020年1月19日 10時

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