#15 ページ15
side龍友
涼「りゅーとくんー。ふふっ」
龍「もう寝るぞー」
裕太くんが出ていって少ししたとき。涼太は目が覚めたようで、僕の手を握っては指を開いてみたり、僕の足の上に寝転んでみたりと甘えん坊っぷりを全開に発揮。
だけど未だに幼いままで。1度、涼太を襲った不安はなかなか消えてくれなくて。
龍「りょーた。一緒に寝ようや」
涼「一緒？」
龍「そう、一緒。一緒のお布団で寝てもいい？」
涼「りゅーとくん、甘えん坊なんだ、」
そう言ってにこにこしている涼太。じゃあおいでーなんて言いながら布団に寝転んでいる。
龍「ん。目、瞑って？」
僕もスマホを手の届く所に置いて、隣に寝転ぶ。
だけど、なかなか寝ようとしない涼太。
顔を僕の胸にぐりぐりと押し付けては、ぴたっと動きを止めて僕を見上げる。
涼「りゅーとくんは寝ないの？」
なんて言いながら。
龍「涼太が寝るまで起きてるよ」
優しく頭を撫でながらそう言う。
涼「りゅーとくんはおれのこと、好き、なの？」
少し間を開けて、顔をあげることなく涼太が言った。
どことなく、その身体は強ばっていて。
龍「だいすきやで。大好きで大切な存在」
そう言いながら抱き締める。
涼「痛い」
龍「それだけ好きやってことやん」
涼「そーなの？」
龍「わからんくてええよ」
涼「なにそれ」
りゅーとくんよくわかんない、なんて言いながら顔をあげた涼太。
目元が少し赤みを帯びていることには気付かないフリ。
龍「りょーた、？」
だんだんと動きがゆっくりになってきて、優しく声を掛けても返事は返ってこない。
龍「寝たか、」
寝ても僕の服をぎゅっと掴んだままで離さない。
やっと寝れたのに無理に離して起こすのもかわいそうで、少し暑いけど涼太とぴたりとくっついて眠る。
涼「ん、あぁ。りゅ、と、くん、ひっくっ、ぐすっ、」
龍「んっ。りょーた？」
弱々しい僕を呼ぶ声と、微かな泣き声が聞こえて目を覚ます。
顔をあげると、涼太が部屋の端っこで体育座りをしなが涙を流していた。
涼太の手には、布団に入る前に僕が脱いだパーカーがあった。
龍「起きてしもてたんやな。ごめんなぁ」
涼太を刺激しないように、ゆっくりと近付く。
涼「やぁ、ぐすっ、んっく、」
ボロボロと涙を流す涼太は、なかなか僕のことを捉えない。
龍「りょーた？こっち見て？」
あと数歩で涼太に手が届きそうな距離まできたとき。
涼「りゅ、とくん、ぐすっ、」
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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます！ (2020年4月1日 21時) (
レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀｀) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです！そう言って頂けるととても嬉しいです！できるだけたくさん更新できるよう頑張ります！ (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが１つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます！今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります！ (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：npagxp | 作成日時：2020年1月19日 10時
