#12 ページ12
side亜嵐
いつもより、若干幼い感じの涼太の頭を何度も撫でる。
涼「あらんくん？」
亜「ん？あ、ごめんごめん」
いつの間にかぼーっとしていたらしく、涼太が不思議そうに首をこてんと傾ける。
涼「おれ、しごとっ、」
亜「大丈夫だよ」
涼「でもっ、今日のぶんっ、」
亜「いいんだよ。今度一緒に頑張ろうね」
今日、結局なにもせずに帰ってきてしまったという事実が涼太を苦しめていた。
いつもそうなんだ。自分のことを責めて、俺らに何度も謝る。
涼「ここ、きて？」
そう言ってベッドをトントンする涼太。
亜「ここ？」
ご要望通りにベッドに腰掛ける。
そのまま俺の膝に頭を預け、膝枕の状態でスヤスヤと寝息をたてはじめた。
亜「涼太、だいすきだよ」
そう呟きながら涼太を見つめる。
ドタドタドタドタ_
隼「ごはん出来たよっ！」
亜「しーっ！」
少しして、勢いよくドアが開いたかと思えば隼が大声とともに入ってくる。
俺は慌てて口に人差し指を当てて静かにするよう促す。
隼「ごめんっ！寝ちゃってたんだね」
亜「うん。だから先に食べといて。俺は涼太と食べるから」
隼「了解！」
もう少し寝かせてあげたくて、このまま様子を見ることにした。
隈があるんだから、たぶん夜は眠れていない。
しばらくは、俺の部屋で一緒に過ごすかな。
なんて考える。俺の部屋だと、ちゃんと見ててあげることができるし。一緒にいた方が涼太も安心かなって。
涼「んっ、めんな、さいっ、や、っめて、」
亜「りょうた、？」
声を掛けても反応がない。だからおそらく夢だとは思うけど…
涼「っ、ごめっ、なさいっ、」
こんなに魘されてるって…
1度、起こしてあげる方がいいかな。
亜「涼太、涼太。起きて」
優しく声を掛けて、肩を叩く。
だけど。
涼「んっ、やっ、やぁ、あっ、あー！」
亜「りょうたっ！俺を見て！」
パニックを起こしてしまった。
必死に涼太の身体を抱きしめる。
涼「あっ、あっ、あぁー！やー！やぁっ、」
亜「涼太！ここにいる。大丈夫だから！」
なかなか俺を認識できない涼太は、癇癪をおこしてしまっている。
パニックを起こしている時の涼太の力は異常なほどに強い。
周りのものを力いっぱい拒絶する。だから自動的に俺のことも拒絶するわけで。
だけど、それでも俺は涼太を離すわけにはいかない。
亜「大丈夫、大丈夫」
ガチャ
GENE「涼太！/ 涼太くん！」
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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます！ (2020年4月1日 21時) (
レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀｀) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです！そう言って頂けるととても嬉しいです！できるだけたくさん更新できるよう頑張ります！ (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが１つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます！今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります！ (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：npagxp | 作成日時：2020年1月19日 10時
