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勘右衛門は他の五年生と比べて一枚上だったからやられっぱなしだった気がする。
あのなぞるように見据える瞳。あの目を見ると身体の言うことが利かなくて、何もできなかったのを覚えている。
『勘右衛門は積極的だったし、ほんとは私が押したかったのに押されちゃって、してやられたよ。グイグイ来るし近いから緊張しちゃって、、』
彼がそういう男の子だって分かってはいたが、いざそうされると高鳴って、その情報は何の役にも立たない。
『全然怯む様子なく、可愛い…とか言うから…逆に目が離せなくて……でも、嬉しかった。あぁでも、顎に触れた時は驚いたよ……ほんとに、されるかと思っちゃったし…心臓に悪い人だね』
本当に困った勘右衛門だ。何処で覚えてきたのかあの技は心臓を落としてしまいそうで。
こんな惚気のような話を、仙蔵はどんな気持ちで聞いているだろうか。
『あんなに上手だと普段もくのたまの子たちに言ってたりして〜なんて思っちゃうね』
仙｢そんなわけないですっ！！Aさんだけですよ！！！｣
『え？』
仙｢あﾞﾞﾞ｣
仙｢そ、率直に聞くが、奴のことを、、どう思ってる……？｣
そんな質問益々意味が分からなかったが、それ程難しいものではなかったので答えた。
『気が抜けない人、かな。歳下とは思えない立ち振る舞いだし、紳士で優しくて、ちょっと生意気だけど彼の好きなところ』
『こんなの本人の前じゃ言えないな…勘右衛門を前にしたら、また思い出しちゃう…』
仙｢っ………！！｣
(めっっっっちゃくちゃ顔赤い…！！！可愛すぎる…っっこれ、立花先輩だからじゃないよな…！？俺の話、俺のこと思い出しながらこんな顔…！俺のことそんな風に思ってくださって……絶対今度Aさんの顔目の前で覗いてやる…！！)
仙蔵は真っ赤になって沸騰していた。白いから直ぐに分かる。
そんなに怒らなくてもいいのに…こういう話をすると直ぐに怒るから直してほしい。それに何も言わなくなってしまった。
『なんでそんな局所的に勘右衛門のことを？』
仙｢えっ！？あ！いや、なんとなくだなんとなく！｣
『なんとなく…？』
その笑い方、やはり彼らしくない。まるで別人のようだ。
『……怒ってる…？』
仙｢え！？何故だ…？｣
『凄い、赤いから』
仙｢い、いや…｣
『ねぇ、ほんとに仙蔵？』
恐る恐る見上げると仙蔵は息を呑んだように見えた。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
