過敏 ページ47
ポルトガルから伝来したお菓子。遠慮の無い大きさに開いた口が塞がらない。
長｢食べてくれたら嬉しい｣
『くれるの？』
黙って頷く姿にまたもや口が塞がらない。
いつもならみんなで食べようと言うのに、私だけに？
『小平太食べないの？』
普段なら一番に食いついて、食べすぎだと怒られてばかりなのに。
今はボーロより私の表情を伺うような目の色。
小｢これはAの分だからな！｣
『そんなこと言わずに一緒に食べよ？長次も一緒に。みんなででもいいし』
小｢んー……みんなでだと取り分が減ってしまう！じゃあ今回は三人占めだ！｣
長｢もそ…偶にはそれもいい｣
『なにそれ〜』
部屋で一緒にと思ったら、一口切ったボーロを口に詰められてしまう。
花の甘い香りと共に口に広がる味は、変わらない美味しさだった。
＿
留｢うおぁﾞぁぁぁあﾞああ！！！Aっ！！そこは綾部の作った落とし穴があるぞ！！！｣
『わっほんとだ。ありがと』
『うﾞｯｯ』
ｶﾞｼｯ
また不注意で反対側の落とし穴に足を突っ込んだ私の腕を目にも止まらぬ早さで掴み、間一髪を逃れた。
ここまではあまり珍しくはないのだけれど、問題は私を助けたその後だ。
留｢大丈夫かっ！？痛いところはないかっ！？なんかこう、動悸が起きるとか目眩がするとか…！！！｣
『な、無いよ…？私よりも留三郎の方が動悸が凄いんじゃない？私の不注意の所為だけど、なんかいつもより度が激しすぎない？』
すると腕から両肩に移動していた手から力が抜け、何か、はっとしたような態度を見せては手を離した。
留｢い、いや、そうか…？お前が何も無いならそれでいい｣
『心配してくれてありがとう。……でも』
一つだけ、心配することがあった。
『私が落ちそうになった時、伊作は落ちちゃったんだけど……もしかして気付かなかった…？』
留｢いや知ってる。……あいつはいつもの事だ。気にするな｣
『うん、そうだけど、助けてあげてね』
いつもは二人同時に助ける勢いなのにな。
なんだか素っ気なくて違和感がある。
伊｢A…！！体調は…！？｣
留三郎に引っ張られ這い上がってくるなりそう言い放つ姿は、得体の知れない必死さがあった。
『大丈夫だよ。伊作は大丈夫？』
伊｢そっか…僕は平気｣
『聞くことズレてない？それを言うなら怪我は？でしょ』
伊｢そ、そうだね｣
いつもはここから会話が弾むのに、今日は何故か途切れてしまう。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
