留三郎 ページ39
留｢Aー｣
留｢A？居るんだろう？｣
留｢…入るぞ？｣
留｢なんだ、居るじゃねぇか…って｣
『…わ、留三郎…！どうしたの？』
いけないいけない。
こんなに部屋を散らかしているのを見られてしまったことに手を止めた。
留｢声を何度かかけたんだがな。夜にすまないな｣
『ううん大丈夫。それより声聞こえなかった。ごめんね』
留｢それはいいんだが。…まったく、こんな遅くまで｣
部屋半分、足の踏み場も無い程に並べられた造花を見ては、半開きの障子に手を掛け留三郎は呆れた様子で眉を寄せた。
『実はきり丸のアルバイトで。あ、押し付けられたわけじゃなくてね。ついさっきまでみんなでやってたんだけど』
留｢知ってる｣
『え？』
留｢さっき廊下で会った時聞いた。乱太郎たちには夜遅いから寝ろと部屋に返したんだろう？｣
良い子はもう寝る時間。片付けるのも私に任せてと造花は預かり、きり丸たちには部屋に帰ってもらった。
優しいあの子たちは遠慮をしていたけれど、説得して。
『そうだったんだ。期限までまだあるし、また明日みんなでやろうと思ったけど中途半端だから手が止まらなくって』
『そういえば何か用があって来たんでしょ？』
留｢ああ。お前のことだからこんなことだろうと思ってな。案の定灯りが点いていたから様子を見に｣
『そうだったの？』
留三郎は静かに笑うと、部屋に入りそっと障子を閉めた。そして作りかけの造花に手を伸ばす。
留｢お前もほんとまめだな｣
『力になりたいから。あの子たち、ほんとに偉いよ』
留｢そうだな。だがお前も無理はするな｣
『そう見えちゃう？』
留｢お前だって疲れてないわけじゃないだろう。さっきも寝落ちそうになっていたし｣
どうせ文次郎に徹夜させられてるんだろうと言われたから、自分の意思で起きていると言っても怒っていた。
だから声に気付かなかったんだろう？と、始めからバレていたことに照れくさくなって俯く。
留｢まだ寝る気は無いのか？｣
『後少しだけ』
そう私が言えば、仕方ないと言わんばかりに作業の手を少し早めた。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
