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文｢兎に角お前は寝ろ。後は俺がやる｣
『あ、ちょっと返してよ』
紙も算盤も何もかも取り上げられてしまい腕を伸ばすが届かない。
そうはしても今回私の諦めは早く、拗ねて畳に横になっては逆を向いて目を閉じた。
文｢何してる…｣
『おやすみ』
文｢此処で寝る気か…！？部屋に行けよ！｣
それきり私は口を聞かなくなった。
文次郎もきっと重ねて呆れたのか話さなくなったから、二人なのに無言が続いた。
＿
文｢……｣
文｢いい加減部屋帰れ。風邪引くぞ｣
時間が少し経って、やっと口を開く。
『……』
文｢おい｣
文｢A｣
そっぽを向いた顔を覗くと、ただ静かに呼吸をするだけで瞼を開かなかった。
戸を叩くように手の甲で腕を軽く叩くが、それでも反応が無く、本当に眠ってしまったことを悟って一番の溜め息を吐いた。
文｢ったく……どんだけ俺を困らせたいんだ…｣
もう一度寝顔を一瞥し、机を片付け始める。
そして振り返って三回目。畳で気ままに眠りこけた身体をゆっくりと抱き上げ部屋を出る。
文｢警戒心というものは無いのか、お前は｣
完全に熟睡して、返答が来ないのも承知で言葉をかける。
不満を言うもそれは聞こえだけで、実際は自分が信用されていることが嬉しかった。
反してAは警戒するとかしないとか無く、気まぐれなのだが。文次郎の傍が安心できることは間違いなかった。
Aの部屋には既に布団が敷いてあった。
その上に下ろし、布団をかけて視線は落としたままに。
文｢明日の委員会は休暇にする。だからしっかり寝ろ。俺もそうする。お前がうるさいからな｣
微かに眉を持ち上げ、戸惑うことなくその手はAの頭を撫でた。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
