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仙「……返事をしておいて動かないとはな」
それから返事は返ってこなくなったことに、仙蔵は溜め息を吐いた。
自分の腕を枕にして、静かな寝息を聞かせる彼女に視線を落とす。
仙「まぁヤツならどうにかするだろう」
ふ、と笑うと、掬い上げた。
そしてとっくに敷いてあった己の布団に下ろし、羽を置くように布団をかけた。
仙「世間はこんな私の行動を厭らしいというのだろうな。しかし布団は二枚だ。大目に見てくれ」
衝立の向こうに隣同士で敷いた二人分の布団。
一枚は仙蔵、一枚は同室のもの。
そしてそれぞれ寝落ちた双葉と仙蔵が横になっている。
帰ってきて事情を知った同室の顔よりも、今隣で眠る彼女の寝顔の方に気がいった。
仙「男の部屋で寝てしまって。そんなに信頼しているのか?……まぁ、何もしないが」
しかしこれだけは許してくれと、最後、瞼に軽く唇を乗せた。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで「テイク式女メーカー」と調べていただくと出てくると思います! (3月17日 7時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか? (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…!💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"15"ではないんですか? (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーナッツ | 作成日時:2024年2月21日 6時