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三｢んな………ｯ！？！？！？｣
『やっぱりね』
輪郭をなぞり違和感のある縁を指で浮かせば思ったよりも簡単に外れ、雷蔵の顔が現れる。
外した面を面前に掲げ、伏せ気味の目を顕になった、これも本物か分からない三郎の目に合わせた。
想定外のことに三郎はまるで餌を欲しがる鯉のようだ。
三｢な、なんで！？！？いつから！？！？どうやって！？！？｣
素早く私の手からソレを奪い取ると少し距離ができる。
捻りのない質問に私は落ち着いた口調で答えた。
『意外と直ぐだったかな。遊ばれたって言えば絶対留三郎怒るもん。それなのに怒らないどころか機嫌良さそうだったし』
｢それに今日の六年生おかしかったし｣と付け加えれば図星。
『他の四人も変装させたでしょ？仙蔵、小平太、伊作、文次郎に。誰が誰かまでは分からないけど』
三｢そ、それを分かっていて私に…｣
『頑張ってみました。変装だって分かると偽の皮があるからちょっとだけ余裕ができてね』
留三郎が変装した三郎だってこと、三郎を目の前にして復讐心が強まったこと。この二つが私の勇気になったのだ。
『あの時あれだけ私をいじり倒して、まだ上乗せするとはいい度胸してるじゃん』
三｢あ、っいや、その……｣
『良かったね。私に先にバレて』
三｢え？｣
『だって私が気付かなかったら知らずに六年生とそういう話して、どういうことだ？ってなって君たち終わりだよ？』
三｢そ、そうですね…｣
ありがとうございますと深々と頭を下げる姿からは降参を表しているようにも見えた。
三｢でもAさんに見破られてしまうとは、私もまだまだですね｣
『ううん、違和感は持ってたけど実際三郎の番まで確信できなかったし。他人にも変装させてあげられるなんて凄い才能だと思うよ』
そう言えば三郎の目が輝き少し照れくさそうに頬を掻いた。
『悔しいけどそれは認める。でも今回は私の勝ちだよ。そこは譲らないからね？』
三｢は、はい…！｣
怪しく目を伏せて下から見上げれば、固まった笑顔を作る三郎に微笑んだ。
こんなの私らしくないってこと、一番私が分かっているから笑えてしまうのだ。
これは私と五年生だけの秘密。
そう約束した。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
