留三郎(三郎) ページ17
留｢A、聞きたいことがあるんだが｣
呼ばれるなり振り向けば、妙に真剣な面持ちの留三郎がいつの間にか追いついていた。
留｢三郎のことどう思ってる？｣
『えっいきなり？』
(まずい間違えた。あまりにも単刀直入すぎるし今優先すべき質問じゃない)
留｢すまん、間違えた｣
何を間違えたのか分からないが、特に慌てる様子もなくやけに涼し気に言い直す留三郎に、しゃんと背を伸ばし気味に耳を傾けた。
留｢この間の色の補習のことなんだが、三郎に仕掛けた時お前的にはどうだった？｣
『ど、どうだったと言われましても…』
良かった悪かったなんて正直分からないし。でも勝った気なんてしないから悪かったのかもしれない。
口篭りつつ顔に熱が集っていくのが分かる。
留｢どうした？｣
『………いや、ちょっと…言いたくない』
留｢え、、な、何故だ？？｣
(もしかしてAさんが嫌がるようなことをしてしまったか…？？？嫌われた…？？？思い出したくない程なのか？？？)
思い出して赤くなりつつある顔を留三郎に見られたくない。こんなこと聞いたって何も特にならないのに…
留｢え、なに？なんだ？聞こえないんだが、、｣
『と、とにかく、話は以上です。ありがとうございました』
留｢お、おい…！｣
真面に顔を上げず後ろを向いて歩き出した私の腕を留三郎が掴む。どうせそうなると思ってた。逃がしてもらえないと。
それでも、逃げたかった。
留｢話はまだ何も……｣
留｢っ……！｣
『だから……っ恥ずかしいから……何も聞かないで…っ』
(な、なんだ…！？！？その表情は…！？耳真っ赤…！！Aさんて露骨に赤くなるの分かりやすいよな…怒ってるようには見えない。てことは、ただ単に照れくさいから言いたくないだけなのか…？か、可愛い……)
まるで血が流れてるように耳が熱い。留三郎もぎょっとした様子で眉を上げ、切れ長の目が丸くなっていた。
『三郎は……三郎は一番良くない』
留｢ど、どういうことだ？｣
『釣られたフリして私を図に乗らせてひっくり返したんだもん…！私ほんとに上手く三郎を思うようにできてたと思ったのに…遊ばれた』
悪態をつくように聞こえるだろう。本当ははっきりそうしたいけどそこまで言わなかった。
五年生の中で一番酷い恥のかかせ方で当時は羞恥心に呑まれて泣きそうだったのを覚えている。
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ピーナッツ(プロフ) - 空さん» ピクリューで｢テイク式女メーカー｣と調べていただくと出てくると思います！ (3月17日 7時) (
レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - あの、主人公の女の子ってどのメーカーで作ったんですか？ (3月16日 18時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - 空さん» わわ、その通りです…！💦すぐに訂正いたしました。ご指摘いただきありがとうございます🙇♀️ (2月25日 8時) (レス) id: 721fcb8351 (このIDを非表示/違反報告)
空 - この作品"１５"ではないんですか？ (2月24日 19時) (レス) id: c61495b448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2024年2月21日 6時
