【忍たま】ちょっと夢見てきます。14 (ページ4)

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嘘ページ4

八方斎｢………そうか。儂もそう思う｣

一瞬顔を下に向け、また私と向き直るとそう仰った。

八方斎｢頼みがあるんだが｣

『、はい』

更に真剣味を増した顔付きで、真っ直ぐな視線を私に伸ばす。

八方斎｢我々に手を貸してくれないか｣

『ドクタケに、ですか？』

八方斎｢そうだ。我々に協力してくれ｣

八方斎｢忍術学園を、倒す為に｣

悪いことをする人は嫌い。

そんな人を生み出す学園を野放しにしておけば、この世に間違った生き方をした人間が溢れ出ることになってしまう。現に今進行形で起こってしまっている。

それを知った上でそっぽを向いていてもいいのだろうか？

『でも、私…』

八方斎｢大丈夫だ。分からないことは教えてやる｣

私に力があるか分からない。でも、
私にはドクタケの皆さんが居る。
何か役に立てるのなら。

『分かりました。私にできることがあるなら協力します』

八方斎｢本当か！儂らと共にやってくれるか！｣

『はい、協力します！』

私がはっきり返事をすると、とても喜んでくださった。

『でも本当に…私は何ができるでしょうか…？私に戦える力が…』

八方斎｢大丈夫だ、儂が鍛えてやる。お前には力が備わっている。儂には分かるのだよ｣

本当に心強い。
こんな良い人に協力できるなんて、とても誇らしく思える。

『あの、そういえば私、どうしてこんな格好しているのでしょうか？』

色は違うけれど、ドクタケ忍者の皆さんが着ているような忍装束を着ている。それになんだかかなり濡れていて、少し肌寒い。まるで水でも浴びたように。

八方斎｢あ、あ、えーと、、実は…お前も忍者なのだよ｣

『ええっ！？私がですか！？』

八方斎｢そうだ。親を亡くした衝撃で一部記憶を失っているようだが(という事にしておこう)｣

『そ……うだったんですか…』

そんな大切なことを忘れているなんてと涙を溜めた私の背を撫で、励ましてくださった。

他にも年齢や知っていることを教えてくださり、私の不安が消えていくのに時間はかからなかった。

『八方斎さんは何でもご存知なんですね。もしかして、元々私と関わりがあったのでしょうか？』

でも何故だろう、この最後の問いに対してだけ、少し慌てて強く否定したようにも感じた。

気の所為か。

何処ぞの戦争で家を焼かれて倒れていた私を助けてくださったり、孤児になったところを拾ってくださったり。