窮地の時は助け合い ページ6
仙｢中々動かんな｣
長｢ハマったな｣
小｢よーし！私が！｣
小平太が手伝おうとするよりも、文次郎の方が早かった。
『え』
伊｢え｣
仙｢え｣
小｢え｣
長｢え｣
文｢なんだよ｣
『いや...』
仙｢お前が...……珍しいな...｣
雨が降りそう......と言おうと思ったが口を塞ぐ。
思うことはみんな同じだ。留三郎の手助けに自分を挙げたのだから。
まるで隣合った物が次々と倒れていくように、その場に居た全員が口を開けた。
文｢別に。五年！お前らも手伝え！｣
頭に包帯を巻いた雷蔵以外の五年生も、横と後ろについて文次郎と共に荷台を押す。
守｢食満先輩と潮江先輩が珍しい...｣
留｢守一郎、口よりも手に力を込めろ｣
守｢すみません｣
目の前の光景が珍しくて仕方がなかった。
伊｢ほんとに珍しいね｣
小｢ほんとは仲が良かったりして｣
『そこんとこはっきりしたいですね』
仲悪いけど仲がいい。そんな矛盾が似合う。
文｢くぅぅっ...中々動かんなっ｣
七人の男の手が加わっても、簡単には抜け出せなかった。
仙蔵も手を貸そうとしたその時だった。
文、留｢おっ！！｣
雷｢動いた！｣
みんなの力が通じ、荷台がスルッと前に進む。
荷台が平な地面に上がり、もう力を入れれば先程のように動くようになった。
守｢食満先輩！やりましたね！｣
留｢おう！お前らもありがとうな！｣
八、兵、勘、三｢はいっ！｣
留｢お前も……ありがとな｣
文｢ん……ああ……ここからは俺も手伝う｣
そう言うと、守一郎と代わって文次郎が留三郎の横につくではないか。更に奇妙な光景に目を見開いた。
二人があの距離で喧嘩をしていない。
『わ、わたし......泣きそう......』
思わず涙腺が緩み口元を抑える。
伊｢えっ！？何処か傷むのかい！？｣
小｢どうした！｣
『ちがうの......感動して…』
仙｢感動？何処に｣
伏｢食満先輩と潮江先輩の仲がいい...スリルとサスペンス〜ぅ！｣
これ以上変な反応をするお変な目で見られてしまうから、既に出ていた涙を拭い、これ以上零さないようにした。
留｢お前たちもう乗ってもいいぞ！｣
伊作たちが荷台に上がる。すると留三郎が私にこんなことを言ってきた。
留｢A、お前も乗れ！｣
『え！？私は何処も怪我してないし、大丈夫だよ！』
小｢手を怪我している！｣
『いや、これくらい...』
留三郎が悪戯気に笑う。
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雅 - ふたばさんが描いたイラスト、華やかさがあって可愛いらしいなぁーっと思って😅(笑) (2022年8月6日 23時) (
レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 作成していた映画での小説、お疲れ様です🤗🫧✨ (2022年8月6日 22時) (レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2022年7月22日 7時
