誰だってヤキモチを妬く ページ39
『あ……でも』
振り向くと赤い顔が忙しなく並んでいて、私と顔を合わせると逸らしてしまった。
『私はくノたまのみんなが利吉さんに夢中で良かったって思ってる。六年生のみんなじゃなくて』
仙｢何故だ…？｣
疑問なのだろう。私の目を見て口を閉じていた。
『あの子たちがみんなに集ってたら私が嫉妬しちゃってた』
六年｢えっっっ？？？？｣
伊｢え、え？｣
留｢し、嫉妬？｣
『かもしれないから』
六年｢はぁぁぁぁ？？？｣
少し濁してやった。勝手な照れ隠しの為に。
でも絶対凄く嫉妬していると思う。
人気が出過ぎるのも、ちっともそうじゃないのも嫌だけど。くノたまのみんなに人気な六年生だなんて…似合わない。
女の子とあまり関わりの無い彼らはどんな反応をするだろう？どんな顔をするだろう？どんな風に思うのだろう？
私が知らない顔をするだろうか？
別に私がとやかく言う権利は無いし、みんなが私のことどう思っているのかもよく分からない。いつまでもこんな幸せな空間に居られるとは限らないくせに。
神様、あなたが私を此処に連れてきたのですから、許していただけますよね？
『なんでもない！ほら、早くみんなのかっこいー姿見たいなー』
文｢どうせまたからかってるんだろ｣
『からかってないよ』
六人はまだ信じきれていないみたいだった。
ごめん、私が匂わせみたいな言い回ししたからだ。でも勘違いしないでほしい。
『さっきのも今のも本音だよ。嘘は言ってないよ』
六年生の声が辺りに響く。
その後の授業、落ち着かない六年生と、疲れ果てた様子の利吉さんとの戦いをこの目に焼き付けることができた。
女の子はヤキモチを妬きやすい。
自分だけを見てほしいと思いやすい。
独り占めしたいって貪欲になることだってあるんだ女の子は。
いいえ……男だって同じなんだ。
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雅 - ふたばさんが描いたイラスト、華やかさがあって可愛いらしいなぁーっと思って😅(笑) (2022年8月6日 23時) (
レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 作成していた映画での小説、お疲れ様です🤗🫧✨ (2022年8月6日 22時) (レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2022年7月22日 7時
