信じることが私の役目 ページ26
正直言うと、物凄く恥ずかしい。これは敵味方問わず。
全てはそう、六人の為。
留｢み、見てられんな｣
伊｢見ちゃ駄目だよ小平太｣
小｢え？ばっちり見てるぞ｣
文｢あれは後で泣くぞ。あいつ｣
仙｢我々の為だろうが恥ずかしいな｣
長｢可哀想に…もそ｣
彼女の活躍で六人は城への侵入をいとも簡単に潜り込むことに成功した。後に彼らは今までで忍び込むのに一番楽だったと語る。
『あっ』
ﾄﾞｸｱ｢ったく、無駄な体力使わせやがって｣
ﾄﾞｸｱ｢どうするか｣
『(みんなはきっともう大丈夫だし、後は助けを待つだけ)』
もうほぼ私の忍務は終わったも同然。あるとすれば、みんなを信じて待つことだ。
ﾄﾞｸｱ｢忍術学園の娘だからな。人質にすれば火薬がどっさりだぞ｣
ﾄﾞｸｱ｢多田堂禅を人質にするより楽だな｣
『(多田堂禅先生を人質にするつもりだったんだ…それにやっぱり…目当ては火薬……)』
きっと不穏な動きの正体も、この計画関連だろう。
ﾄﾞｸｱ｢取り敢えず牢にでも放り込んでおこう｣
ﾄﾞｸｱ｢面倒だな小娘一人に。牢じゃなくてもいいんじゃないか？｣
ﾄﾞｸｱ｢は？じゃあ何処に｣
ﾄﾞｸｱ｢あの小屋で十分だろう。どうせ逃げられん｣
今度は逃げられぬようにと肩に担がれ、何処か城と外れた所に連れていかれた。
私はもう用が済んだので暴れる必要も無く、人が変わったように大人しくした。
・
降ろされたのは小さな小屋。城壁の内側にあるとは思えない、古びた木造の小屋だ。
背中の後ろに回した手首を縛られ、其の場に拘束された。
ﾄﾞｸｱ｢これだけで十分だろう｣
ﾄﾞｸｱ｢逃げたらお前の責任だからな｣
ﾄﾞｸｱ｢どうだ？捕まった気分は。お前は大事な人質だからな。変な真似はするなよ？｣
ケラケラと得意気な笑い声と共に、私一人を置き去りに小屋を出ていった。
後からゴトンと、重みのある木のような音が扉の外で聞こえた。
・
六年生ははっきり言って呆れ返っていた。
文｢まさか、あんなにも簡単に知れちまうとはな｣
仙｢まったくだ。これで実践授業合格と言われてもなんだか申し訳ないな｣
小｢いいではないか！それより私は早くAを助けに行きたい！｣
もう既に情報は十分に収集でき、六人は手に入れた情報を手の上で転がしながら屋根裏に居座っていた。
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雅 - ふたばさんが描いたイラスト、華やかさがあって可愛いらしいなぁーっと思って😅(笑) (2022年8月6日 23時) (
レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 作成していた映画での小説、お疲れ様です🤗🫧✨ (2022年8月6日 22時) (レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2022年7月22日 7時
