だから ページ21
『はーい、ありがと〜』
開けてこなくて良かった。なんて、まるであの人たちに常識が無いみたいな言い方をするが初めはそうだったから。
覗き見していたシナ先生に着付けていただくと、私には勿体ない程美しい橙が私と一体し輝いた。
『ありがとうございました！では行ってきます！』
持ち物を確認しお礼を言うと、部屋を去るのを止められた。
シナ｢何か物足りないのよねぇ。華が無いというか｣
『こんなに綺麗なのにですか！？』
頬に手を添えて私を上から下まで見ているが、これ以上派手にされても…
シナ｢そうだわ！あれを付けましょう！｣
・
万全になり山本シナ先生の遊び心で溢れた眩しい笑顔に見送られ、部屋を出た。
正門に向かう道中が、少しくすぐったかった。
八｢え゛！？！？A…Aさ、ん！！俺の知らないうちに嫁ぐんですかぁっ！？！？｣
喜｢おやまぁ…｣
滝｢へ……Aさん…お綺麗ですっ！！！！｣
喜｢うるさい見えない退いて滝夜叉丸｣
勘｢どどどどどどうしてえ！！！かわ｣
兵｢き、綺麗です……｣
守｢お、お、おひめ、お姫様…ど、どどちらへ？？？｣
雷｢わぁ…！お姫様みたいです……！｣
三｢それだよ雷蔵……衝撃で出てこなかった｣
『だから嫌なの……』
みんなにあんな風にびっくりされるのが恥ずかしくて仕方がない。
褒めちぎってくれるのは嬉しいけど、その倍に恥ずかしさが勝ってしまう。
『でもみんなのことだからからかってきそう…こんな派手だし…』
木の影に隠れ、正門で待っている背中を見つめた。自分の身なりと行き来させて。
決心が着いたら行こうと思ったが、一度隠れたら踏み出せなくなってしまった。俯き草履に視線を落とす。
小｢あ！Aだ！｣
仙｢ん？｣
『やばい！』
思い切って影から踏み出したが、大きな反応が見え、みんなが近付いてきたため隠れ直してしまった。木と向かい合わせになり、どうか笑われませんようにとぎゅっと目を瞑る。
足音は木の前で止まった。
伊｢Aどうしたの？｣
文｢支度は終わったのか？｣
『いや、その…やっぱりこんな格好……』
言葉を濁らせると更にみんなは理由を知りたがる。
小｢早く行こう！待ちくたびれたぞ！｣
『あっ！！』
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雅 - ふたばさんが描いたイラスト、華やかさがあって可愛いらしいなぁーっと思って😅(笑) (2022年8月6日 23時) (
レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 作成していた映画での小説、お疲れ様です🤗🫧✨ (2022年8月6日 22時) (レス) @page22 id: 977bcdf555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーナッツ | 作成日時：2022年7月22日 7時
