クジ引き ページ37
さっきから学園が慌ただしいのはその所為だったのだ。
きっと食堂で聞かされ、慌て始める下級生も居ただろう。
小松田｢でね、さっき吉野先生に怒られながら聞いたんだけど｣
『な、なんですか？』
小松田｢僕このお知らせを配るのと、厠に落とし紙を補充しに行くのを頼まれたの｣
小松田｢それで、Aちゃんは吉野先生のところでクジ引きのお手伝いに来てくれだって｣
と、小松田先輩は渡されたであろう積まれた紙を指しながら話す。
『"大運動会の競技の選手を決めるクジ引きを行うので、このお知らせを見た者はクラス代表としてクジ引き会場に来ること"』
と、お知らせには記されていた。
『クジ引き…で決めるんですね』
小松田｢そうみたい。じゃあ僕はこのお知らせと落とし紙の用を済ませてくるからお願いね〜｣
『あぁ、小松田先輩。お節介かもしれませんが…』
小松田｢ん、なぁに？｣
『くれぐれも、お知らせの紙と落とし紙を間違えないでくださいね』
小松田｢大丈夫！まっかせといて〜！｣
後に結局間違え、一年は組の迷惑になるのです。
『急げ急げ、吉野先生は何処に…』
吉野｢あ、Aさん！｣
『吉野先生！お手伝いに来ました！』
箱を抱えた吉野先生が丁度見えた。
中を除くとクジの用具だろうか？其れがいくつも入っていた。
吉野｢ありがとうございます。これを会場に運んでもらえますか？まだ向こうに置いてあるのでお願いしたいのですが｣
『はい！分かりました！』
箱を受け取り、会場へ向かう。
まだ向こうに在ると仰っていたけれど、こんなに数が必要なのかな？きっと競技が多いからだろう。そんなことを考えながら会場に向かう。
文｢お、A｣
『文次郎くん、仙蔵くん。クジ引きに来たの？』
廊下でい組の二人と鉢合わせした。どうやら合っているみたい。
留｢小平太、落ち着けって｣
小｢いけいけどんどーんっ！！運動会だーーっ！！｣
そこへ留三郎くん、小平太くん、長次くんも合流する。小平太くん…やっぱりさっきからのワクワクが静まっていない。
文｢留三郎、競技で俺と勝負だ！！｣
留｢へっ！臨むところ！！｣
仙｢全くお前たち…クジで決めるのだから同じ競技に出られるとは限らんぞ｣
もう既に文次郎くんと留三郎くんの目は闘志で燃えていた。
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さくら - 愛され具合がすごく好きで拝見しております。勘違いだったら申し訳ないのですが、大運動会の借り物競争前のメンバー紹介で、図書委員に三郎がいるのですが図書委員は雷蔵ではないでしょうか…？ (2023年1月30日 14時) (
レス) @page50 id: 2f0ccbd8ed (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 大運動会は私の好きなお話なので書いてくれて嬉しいです！次回も楽しみに待ってます！ (2022年8月31日 18時) (レス) @page37 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あー、、待ってました！！ 四年生のやつ、、急いで見ましたwww 夢主ちゃん👍 (2022年8月20日 9時) (レス) @page32 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
雅 - ここからの続きは、私にとっての…問題があります…😭😭※綾部喜八郎君のこと(汗) (2022年8月17日 23時) (レス) id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 第一ポイントの審判は久々知兵助君でしたけど、代わりに夢主さんがお手伝いをすることに設定したんですね！😀読んだらなんかハラハラ、ドキドキでした！！😰💦 (2022年8月17日 23時) (レス) @page26 id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば | 作成日時：2022年7月17日 22時
