大運動会の段 ページ36
学園長「ヘムヘム、今とってもいい事を思いついた!早速準備に取り掛かろう!」
ヘム「へムゥ!!(汗)」
それは、学園長先生のいつもの迷惑な突然の思いつきから始まった。
『お掃除お掃除』
朝の日課です。門の前を箒で掃くこと。
いつもの穏やかな朝な筈。それなのに、なんだか騒がしいみたいで校舎の方が気になる。
吉野「小松田くん!!」
『ビクッ』
小松田「すすす、すみませぇん!!(汗)」
ぼーっとしていると吉野先生の強い声が聞こえ、顔を向けると小松田先輩が何かやらかしてしまったのか、案の定吉野先生に怒られているのが目に入った。
『小松田先輩、どうしたのかな』
『......ってあれは...』
二人の足元を見ると直ぐに分かる。在るのは深い塹壕だ。
きっと事務員として掘るのを注意して防ぐことができなかったのだ。多分それで...
そして掘った犯人も私の予想は合っているだろう。
『吉野せ』
小「いっけいけどんどーんっ!!」
『うぁっ!?』
小「しゅたっ!あれ、おお!A!」
塹壕に近付いた途端、中から飛び出てきた小平太くんに私も飛び上がる。
『っ...ってやっぱり小平太くんだ』
小「ん?じゃあこの塹壕は私の仕業だと見抜いていたのか!やるなぁA!なははは!」
『うっ地味に強い』
バシバシと背中を叩く小平太だが、少し強くないかい?
こんなところに掘るのはあなただけなのよ。
小「おーっと!そうだ!私は早く金吾のところに行かねば!」
『金吾くん?朝からランニングにでも行くの?』
小「なんだらAは聞いてないのか?」
『何を?』
小「忍術学園で大運動会をやることになったのだ!忙しくなるぞA!じゃあ後でな!!」
『え、ちょ......』
ばーっと言い、ばーっと去る。
呼び止めようとしたがもう既に小平太くんの姿は見えない。
『大運動会ぃぃっ!?!?!?』
小松田「んぁ、Aちゃんどうしたの?」
吉野先生のお説教からやっと開放された小松田先輩が私に声を掛ける。
『小松田先輩!!聞きました!?大運動会ですって!!』
小松田「あぁ〜!聞いた聞いた〜学園長先生も突然思いつかれるからみんな困っちゃってぇ(笑)」
『当たり前ですよ!(汗)運動会だなんて、私今初めて聞きました!ど、どうするんですかぁも〜(汗)』
小松田先輩は呑気なんですからぁ...
準備のことや説明など何も聞かされていない中無謀に決められた大運動会。
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さくら - 愛され具合がすごく好きで拝見しております。勘違いだったら申し訳ないのですが、大運動会の借り物競争前のメンバー紹介で、図書委員に三郎がいるのですが図書委員は雷蔵ではないでしょうか…? (2023年1月30日 14時) (レス) @page50 id: 2f0ccbd8ed (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 大運動会は私の好きなお話なので書いてくれて嬉しいです!次回も楽しみに待ってます! (2022年8月31日 18時) (レス) @page37 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あー、、待ってました!! 四年生のやつ、、急いで見ましたwww 夢主ちゃん👍 (2022年8月20日 9時) (レス) @page32 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
雅 - ここからの続きは、私にとっての…問題があります…😭😭※綾部喜八郎君のこと(汗) (2022年8月17日 23時) (レス) id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 第一ポイントの審判は久々知兵助君でしたけど、代わりに夢主さんがお手伝いをすることに設定したんですね!😀読んだらなんかハラハラ、ドキドキでした!!😰💦 (2022年8月17日 23時) (レス) @page26 id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2022年7月17日 22時