決められない!! ページ25
タカ丸くんは謙虚だし、さっきも言ったけどサポートが向いているかもしれない。でもこの状況ではサポート役とは言ってはいられない。
今を救えるのはタカ丸くんしか居ないんだ。
タカ「Aちゃんがそこまで言うのなら…」
タカ「俺、リーダーやってみるよ!」
『うん!』
タカ「Aちゃんが応援してくれてるなら絶対ならなきゃね!」
『ふふ 応援してるよ』
タカ「う、うん!///」
取り敢えずあまり意味の無かった偵察が終わり、それぞれ部屋に戻った。
一人になった時、私はふと思った。
『あれ?でもタカ丸くんもリーダーやってみるってことは、明日の票は自分に入れるってことだよね?他の四人も自分を推薦してるわけだから……!!!』
『あ゛っっっ』
次の日。
あの場所に全員が集まった。
『で、ではこれより、四年生のリーダーを多数決で決めたいと思います』
五人の目が光る。
『じゃあみなさん、リーダーに相応しいと思う人の名前を挙げてください』
あぁ、もう分かってる。
『せーーのっ!!』
四年生「じゃーーんっ!!!!!」
『っ………あぁやっぱり…』
全員が全員自分の名前を挙げた。
自分が一番だという信念をどうしても貫き通そうとする滝夜叉丸くんと三木ヱ門くんも。
三木ヱ門くんの話を聞いて興味が湧いた守一郎くんも。
滝夜叉丸くんがリーダーになることだけは避けたい喜八郎くんも。
そして、四年生は自分がまとめるべきだと確信したタカ丸くんも。
悟っていた結果とはいえ、実際に前にすると溜め息を吐くしかない。
滝「何故私を選ばないっ!?!?」
喜「ツーーン」
三木「みんなぁ!!見損なったぞ!!!」
守「俺もリーダーをやりたぁぁいっ!!」
タカ「(四年生は俺がまとめるしかない…!!)」
そして結果的に昨日よりも酷い言い争いに勃発してしまった。こうなってしまってはもう私一人では止められない。
『ちょ、ちょっとみんな(汗)』
『ちょっと聞いて?(汗)うぅ』
駄目だ隙間が無い。もう私が割って入って収まる問題じゃなくなってしまった。
『ぅあぁ…誰か助けて……』
ポン
『ん』
文「最初から俺たちに言えば良かったものを」
『文次郎くん!仙蔵くん!留三郎くん!』
目の前の光景に目を瞑っていると、頭に置かれた手に気付く。
聞き慣れた低くはっきりとした声に振り向くと、そこに居たのは六年生の三人だ。
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さくら - 愛され具合がすごく好きで拝見しております。勘違いだったら申し訳ないのですが、大運動会の借り物競争前のメンバー紹介で、図書委員に三郎がいるのですが図書委員は雷蔵ではないでしょうか…? (2023年1月30日 14時) (レス) @page50 id: 2f0ccbd8ed (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 大運動会は私の好きなお話なので書いてくれて嬉しいです!次回も楽しみに待ってます! (2022年8月31日 18時) (レス) @page37 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あー、、待ってました!! 四年生のやつ、、急いで見ましたwww 夢主ちゃん👍 (2022年8月20日 9時) (レス) @page32 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
雅 - ここからの続きは、私にとっての…問題があります…😭😭※綾部喜八郎君のこと(汗) (2022年8月17日 23時) (レス) id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 第一ポイントの審判は久々知兵助君でしたけど、代わりに夢主さんがお手伝いをすることに設定したんですね!😀読んだらなんかハラハラ、ドキドキでした!!😰💦 (2022年8月17日 23時) (レス) @page26 id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2022年7月17日 22時