お父さん?恋仲? ページ13
土井「きり丸!今日くらい味を薄めるなって言っただろう(汗)」
きり「あ〜!すいません!ついいつものドケチの癖が出てしまいまして(笑)」
ペロッと舌を出して、あまり反省の色は見えない様子。
利吉「今日くらいはってことは、普段こんな薄い雑炊を?(汗)」
きり「はい!もちろんです!雑炊なんて、最低限味が付いていればいいんです!その方が味噌の節約にもなりますし!」
と、気にする事なく口に雑炊を掻き込み、もう一杯。
土井「お前ってやつはしょうがない…ごめんな二人とも(汗)」
利吉「いえ、きり丸らしくてたまには悪くないです(笑)」
『そうそう!土井先生たちの家庭の味を味わえて良かったです!これはこれで美味しいですよ(笑)』
きり「利吉さんもAさんもこう言ってくださっていることですし!」
土井「はぁ…(汗)」
せっかくなのでおかわりを頂いた後、土井先生がボソッと呟いた。
土井「しかしさっきの着物屋ではがっかりしたなぁ…」
『さっきというのは私たちが姉弟だと間違われた事ですか?』
土井「いや、それはいいのだが…」
利吉「お父さん。意外とお似合いですけど?」
利吉さんがさらっと言うと、ピクリと微かに肩を上げた土井先生。
きり「何が嫌なんスか?お父ちゃんって言われて嬉しくなかったんスか?」
土井「考えてみろきり丸。この歳でお父ちゃんだぞ?Aくんが娘だとしたら歳が近すぎる…」
土井「一番の問題は……私って…そんなに老けて見えるのか……?」
土井先生は大きな溜め息を吐き、お椀にあと一口残った雑炊に視線を落とした。
『そんなことないですって!土井先生はまだまだ若くてかっこいいです!』
土井「か、かっこいい…?///」
利吉「ムッ」
『はいっ!ですので、気にしなくていいと思います!』
土井「あ、ありがとう///Aくんに言ってもらえると自信が持てるよ」
『えへ(照)』
そうそう、土井先生だってまだまだ若いんですから。お父さんに見られたからって、老けて見えると言われたとは限らない。
利吉「でもきっと、私が居たらAくんのお父さんだなんて、間違えられなかったでしょうね?」
土井「んん?」
『どういうことですか?』
利吉「どっちかというと、Aくんの恋仲と間違えられるでしょうね。わ、た、し、は」
土井「なんだってぇ?」
『こ、こい、なか?//////』
きり「(なんだこの空気)」
土井先生と利吉さんはどういう訳か睨み合ってしまった。
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さくら - 愛され具合がすごく好きで拝見しております。勘違いだったら申し訳ないのですが、大運動会の借り物競争前のメンバー紹介で、図書委員に三郎がいるのですが図書委員は雷蔵ではないでしょうか…? (2023年1月30日 14時) (レス) @page50 id: 2f0ccbd8ed (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 大運動会は私の好きなお話なので書いてくれて嬉しいです!次回も楽しみに待ってます! (2022年8月31日 18時) (レス) @page37 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あー、、待ってました!! 四年生のやつ、、急いで見ましたwww 夢主ちゃん👍 (2022年8月20日 9時) (レス) @page32 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
雅 - ここからの続きは、私にとっての…問題があります…😭😭※綾部喜八郎君のこと(汗) (2022年8月17日 23時) (レス) id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 第一ポイントの審判は久々知兵助君でしたけど、代わりに夢主さんがお手伝いをすることに設定したんですね!😀読んだらなんかハラハラ、ドキドキでした!!😰💦 (2022年8月17日 23時) (レス) @page26 id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2022年7月17日 22時