良い子 ページ2
頭を撫でてやると、それはそれは嬉しそうに笑顔を転がした。ほんとにいい子なんだから…
でも仙蔵くんはなんだか落ち着かない様子。
仙「留三郎ぉ゛ぉぉお!!余計な事をぉぉぉ!!!」
『?』
さっきから驚いたり怒鳴ったり。いつもの静かな仙蔵くんは何処へ?
ま、それは置いといて。
『しんベヱくん喜三太くん、私と仙蔵くんも手伝うよ。』
仙「あ、ああ。ほら其れを貸してみろ。」
しん「いいんですか?」
喜三太「大丈夫ですか?」
二人は遠慮してもじもじしていた。
『うん!遠慮しなくていいよ〜』
しん、喜三太「ありがとうございます!!」
私たちがそれぞれ一つずつ持ち、なんだか集団下校みたい(笑)
『伊作くん、私もう少し持とうか?』
伊作くんは背中を覆ってしまう程の大荷物だし、なんだか申し訳ない。
伊「ありがとう。でも大丈夫!中に入ってるのは褌だし、それ程重くないよ!」
「Aは優しいな〜」なんて笑うから、伊作くんもねと笑った。
ー仙蔵sideー
「(なんという事だ……)」
Aと伊作は楽しそうに笑っているが、私はとてもじゃないが笑えない状況だった。
伊作たちの最後尾を歩きながら溜め息を付く。
何故か私と相性が悪いしんベヱと喜三太、そして不運委員長の伊作……Aは何も害は無いのだが、「−」と「−」で「−」がいつもの二倍……!!
「(わ、私の運命は一体……(汗))」
「……っいかんっ!!!」
伊「ど、どうした仙蔵?急に。」
『何がいかんなの?』
「え、あぁ、いやその……」
しまった…私としたことがつい口に(汗)
「あ、そ、そうだ!しんベヱ、喜三太。お前たち二人は先に帰ってもいいぞ。」
せめてこの二人だけは……伊作だけならまだ支えられるが、こう数が多いと不利すぎる…
しん、喜三太「立花先輩っ!!」
「ん、な!?」
しかしこいつら…融通が効かん…
しん「そんなわけには参りません!」
喜三太「食満先輩から命じられた仕事ですから!僕たちは最恐までご一緒しますっ!!」
なんて、鼻を鳴らすのだ。
伊「偉いね二人とも。そうだ!ご褒美に途中で饅頭を買ってあげよう!勿論Aもね。」
しん、喜三太「わーいっ!!早く早く〜!」
『え、いいよ!私は!』
伊「いいんだ。そうさせてくれ?」
『ん…じゃあお言葉に甘えて…(照)』
な、何故だぁぁ……!!いや、普通に考えれば確かに伊作の言うように責任感のある良い子で偉い。…
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さくら - 愛され具合がすごく好きで拝見しております。勘違いだったら申し訳ないのですが、大運動会の借り物競争前のメンバー紹介で、図書委員に三郎がいるのですが図書委員は雷蔵ではないでしょうか…? (2023年1月30日 14時) (レス) @page50 id: 2f0ccbd8ed (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 大運動会は私の好きなお話なので書いてくれて嬉しいです!次回も楽しみに待ってます! (2022年8月31日 18時) (レス) @page37 id: 212776a6be (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あー、、待ってました!! 四年生のやつ、、急いで見ましたwww 夢主ちゃん👍 (2022年8月20日 9時) (レス) @page32 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
雅 - ここからの続きは、私にとっての…問題があります…😭😭※綾部喜八郎君のこと(汗) (2022年8月17日 23時) (レス) id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 第一ポイントの審判は久々知兵助君でしたけど、代わりに夢主さんがお手伝いをすることに設定したんですね!😀読んだらなんかハラハラ、ドキドキでした!!😰💦 (2022年8月17日 23時) (レス) @page26 id: 5350ed7739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2022年7月17日 22時