【忍たま】私、事務員になります。 15

不運厳禁の段 ページ1

仙｢無事任務終了。｣


仙蔵は誇らしげに道を歩いていた。

とある任務を成し遂げ、忍術学園の帰り道のよう。


仙｢後は帰って学園長先生に報告するだけだ。…ん？｣

仙｢A。｣

『ん、あ！仙蔵くん！』


学園長先生のお使いの帰り。仙蔵くんが後ろから駆けてきた。


仙｢一人か？｣

『うん！学園長先生のお使いの帰りで。仙蔵くんはもしかして任務の帰り？』

仙｢ああ。私も忍術学園に帰って、学園長先生に報告をと思っていたところだ。｣

『そう！お疲れ様！じゃあ一緒に帰ろ！』

仙｢ああ。そうだな。｣


私はみんなの活躍話を聞くのが好きだ。何故なら私の知らないかっこいい忍者な姿を知れるからだ。
自慢気に話す仙蔵くんに私は微笑んでいた。


仙｢それでな…あ、｣

『ん？…あ。』


話を切って前を見る仙蔵くんと同じように、私も前を向いてみると、重そうな大きな風呂敷を背負って歩く、


『伊作くーん！』

伊｢ん？あれ！Aと仙蔵！｣

仙｢何を運んでるんだ？｣

伊｢包帯の材料だよ。使い古した褌さ(笑)｣


少し照れくさそうに笑う伊作くん。使い古した褌だなんて、言うのも少し恥ずかしいよね(笑)


仙｢手伝おうか？｣

伊｢いやぁ！僕はいいから。それより、前を歩いている一年生を手伝ってやってくれる？｣

仙｢ああ、分かった。｣

『あ、私も！』


前を歩く二つの風呂敷を追いかけた。


『保健委員の一年生ってことは、乱太郎くんと伏木蔵くんかな？』

仙｢きっとな。おーい！｣

しん、喜三太｢え？あ！立花仙蔵先輩！Aさん！｣

仙｢福富しんべヱ！！山村喜三太ぁっ！？！？｣

『あれ？二人だったの！』


しかし振り返った顔を見ると、其れは用具委員会の二人だった。


仙｢なんでお前たちが伊作の手伝いをっ！？！？｣

『どしたの仙蔵くん。そんな大きな声を出して？』


あまりにも素っ頓狂な声に少し驚いてしまった。確かに思っていた子たちではなかったけれど、そんなに驚く？(笑)


仙｢あ、いや……(汗)｣

伊｢いや〜それがさぁ〜他の保健委員が新野先生のお手伝いで来られなくて。｣

伊｢そしたら留三郎が、しんベヱと喜三太を連れて行けって言ってくれてね。あっはは！｣

『流石同室の仲だね！しんベヱくんと喜三太くんも偉い偉い！』

しん、喜三太｢えへへ〜(照)｣



✎︎＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢15｣シリーズ目の初めはリクエストしていただいていた｢厳禁シリーズ｣です！

リクエストありがとうございました！

良い子→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す