園田村のご老人 ページ44
｢若旦那ーっ！｣
よく通る声。袴を履かず、馬を引き連れた若い男の人。其の人は団蔵を中心に一年は組と何か話している。
文｢ああ、清八さんだ｣
『せ、清八さん…！』
留｢知ってるのか？｣
『あ、う、うん。まあね』
加藤村の馬借の清八さん。強くて優しい馬乗りの運送屋さんだ。
仙｢急ぎの老人を運んできたと聞こえたが？｣
小｢一息つけると思ったが、｣
文｢また別の問題が進行しているようだな｣
『えっ』
何かを感じて眉を引き締めた六人に対し、私は何も分からずぽかんとしていた。
・
手潟｢園田村の乙名の、手潟潔斎と申します｣
学園長先生の庵にて頭を深々と下げたのは、手潟潔斎と名乗るご老人。清八が運んできたというのはこのお方だ。
団｢そりゃぁ子供には見えませんがな｣
山田｢阿呆ぉ。乙名とは村の長老のことだ｣
"大人"と"乙名"を間違えた団蔵に山田先生は呆れた。
山田｢みんな、オーマガトキ城とタソガレドキ城の戦の事は聞いているな｣
庄｢はい。喜三太が旗色の悪いオーマガトキの方に行ってないかと心配しています…｣
山田｢うむ。手潟さんの園田村も、オーマガトキ領にあるんだが。戦に負けると敵側のタソガレドキ軍が園田村に雪崩込んでくる。タソガレドキ軍は村を制圧する為、食糧や家財を奪い、田畑を荒らし、家々を焼き払うだろう｣
戦がどのようなものか、この説明で肩が震えるだろう。
城の領域に属している村々も、自分たちの城が負ければこのような事態に巻き込まれてしまうことになるのだ。だから村人も知らん顔をしてはいられない。
手潟｢はっきり言ってオーマガトキに勝ち目は無い！｣
手潟さんは声を張り上げた。
手潟｢そこで負けた時の為に、密かに敵に通じてタソガレドキの城主、黄昏甚兵衛から庇いの制札を貰おうと、村中の金を集めました｣
険しい顔付きで園田村のことをゆっくりと説明していく。
しかしあまり分かっていない者が。
団｢カバの警察を…貰う？｣
土井｢庇いの制札っ！！｣
土井｢放火をするな、荒らすな、殺すな。軍勢による乱暴を禁止する禁制のことだ｣
乱｢それで手潟さんは制札を貰えたんですか？｣
乱太郎の言葉に、一瞬にして顔を曇らせた。
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雅 - 映画🎞、、、私も気になりますので、楽しみにして待ってまーす🧝🏻♀️🍀 (2022年6月21日 16時) (
レス) id: a363e94967 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 映画だ！ 楽しみです✨ 文次郎確かにカッコいい！！ まぁ私は箱推しだけどね！！www (2022年6月21日 12時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - トミーさん！わぁい🤭本当ですか！😆💕お仲間ですね( -∀-)無理せず楽しく続きを書きますね！👍コメントありがとうございます😊💕 (2022年5月31日 6時) (レス) id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
トミー - 初コメです！私も潮江文次郎推しなのでめちゃくちゃ嬉しいです！続きが楽しみです無理せず頑張って下さい！ (2022年5月30日 17時) (レス) @page21 id: 262146dfd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - (//∇//) (2022年5月29日 17時) (レス) id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば | 作成日時：2022年5月10日 6時
