俺たちらしくない ページ39
小｢え！きり丸も？｣
きり｢『うんうん。』｣
文｢その通り。雑な仕事だぁ。｣
文｢例えばこの俺が気合いを込めて作った筆を見ろ…お？｣
ｽｯ……
長｢このように。｣
長次くんが文次郎くんの声を遮って、己が作った筆を小平太くんに見せた。
きり、小｢『おお！』｣
『さすが長次くん！綺麗〜！』
一本一本丁寧に作られており、全て乱れのない筆に仕上げられていた。
小｢ｸﾞﾇﾇ…長次に負けてられるか！(私もAに褒められたい！)｣
文｢(せっかく俺が作った筆を見せようと思ったのに)｣
ﾁｮｷﾁｮｷ…
ｸﾞｯｸﾞｯ…
文｢うんん…肩がこる……｣
文｢んっ…ふんっふんっ！ほお？｣
わざとらしく長次くんの方に腕を振る。
文｢すげぇな、長次。｣
羽を伸ばした文次郎くんの腕をノールックで避ける長次くん。作業に集中しながらも周りの気配を察知し、避ける。
子供っぽいちょっかいに動じないその姿は大人っぽい。
文｢ふぁぁ…疲れた〜｣
ｺﾞﾝｯ
『あいたっ』
文｢あ！すまん！(汗)｣
私は避けられず、文次郎くんの拳が軽く頭に当たった。焦った文次郎くんがぶつけてしまった私の頭に手を置く。
『あはは(笑)だいじょぶだいじょぶ。』
小｢まったく文次郎、気を付けろよ？｣
文｢わ、分かってるさ。｣
文｢しかし他にアルバイトなかったのか？こう…ギンギンに血湧き肉躍るような。｣
文次郎くんは初めから力を出し切れず、うずうずしていた。
肩がこるのも、集中出来ないのもその所為だろう。
『んな(汗)力仕事ばかりじゃなくて、こう器用に扱う仕事もあるってことだよ。』
きり｢潮江先輩、世の中そういう仕事ばかりじゃないんスから(汗)｣
文｢きり丸、お前だって忍たまだろう。もっと忍者の鍛錬になるアルバイトを選んだらどうなんだ？｣
きり｢ﾑｳｯ｣
きり｢潮江先輩こそ、自分に向いてない仕事をする訓練をなさったらいいんじゃないスかぁ？｣
文｢なにぃ？｣
言われてばかりでなく、口を尖らせながら煽り気味で文次郎くんに丁寧に言い返した。
長｢うんうん。｣
もしかして、きり丸くんは文次郎くんよりも大人かも？
小｢きり丸は良いこと言うな〜｣
『文次郎くんもきり丸くんを見習ったら〜？(笑)』
文｢へんっ！｣
覗き込むように言えば恥ずかしそうに私から目を逸らした。
きり｢さぁ！筆結いの仕事頑張りましょう！｣
『お〜！』
小｢ふでふでどんどーん！｣
長｢もそ！｣
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ピーナッツ(プロフ) - おやそうでしたか！(笑)失礼しました(笑） (2022年3月19日 13時) (
レス) id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
セシルン(プロフ) - 私のリクエストにあったのでご安心ください笑 (2022年3月19日 13時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - セシルンさんほんとですか！！(汗)どこでしょーか！💦 (2022年3月19日 13時) (レス) @page37 id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
セシルン(プロフ) - すいません誤字がありました 伊作を飲んでではなく伊作の薬を飲んでです笑 (2022年3月19日 13時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツ(プロフ) - あいさん、saketyannさんありがとうございますっ…！泣きました。(´；ω；｀) (2022年3月19日 8時) (レス) @page45 id: 6a480499af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば | 作成日時：2022年2月26日 7時
