いらぬ子 (ページ9)

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A視点

みんな褒めてくれる...嬉しい...胸らへんがほわほわする...

「おぉ!三日月見てみろ!頭を撫でてやれば喜ぶぞ!」

「...だ...だが...」

「...一期...少し手を伸ばすだけでも....」

「...ね?」

「...わかりました...お2人がそこまで言うのであれば...」

なんだこの白いの...変な匂い...でも嫌な匂いはしない...あ...思い出した銀髪が手に着けてたあれだ...すべすべしてる...

『ぐんて!』

「それは手袋だ!!」

「仕方がないねぇ世間に疎い子だから....」

なにか間違ってたか...?何処からカラスの鳴き声がする...そういえば...どうやってお家に...ここでくらす?いやだ...まだ...ばばと長達と一緒がいい....人間怖い....

『...ばば...』

「...明日...ばばさん?に会えるか聞いてみる?それとも今から...弟出来る?」

「あぁ...通信機は壊れてなかったはずだ...陸奥守手伝ってくれ」

「仕方がないないのぉ!まかちょけぇ!」

「...もしかして...審神者について全く知らないのかい!?別個体は一体何やって....!」

「とりあえず観察って言ってたねぇ...多分...僕達の動向を観察してたんじゃないかなぁ?」

『....お山帰りたい...』

「カッカッカッ!ならば拙僧達と軽く山を回ろうぞ!」

「兄弟...だが...傷が」

「それならば大丈夫だ!無意識だろうが溢れる霊力で拙僧達を治療してくれている....次第に傷も治るであろう!」

『...きょーだい』

「...あはは...君のこと兄弟って名前だと思ってるや」

「...カッカッカッ!誠に面白い子だ...拙僧は山伏国広...そこの山姥切国広の兄弟である!」

『...なかいい?』

「もちろんだ!」

「他にも堀川国広という兄弟もいるが...少し重症だ...少し待っててくれ」

『...うん』

兄弟はひげきりとやまぶしたちと同じように仲がいいみたいだ...あいつは...殴ってきたのに...蹴ってきたのに...あいつも...苦しかったなぁ....

「...山伏殿...今日はみな気を貼って疲れたでしょう...修行は今度ご一緒しますから休みましょう」

「...そうであるか...鬼殿も今度一緒に!」

「....うん」

「連絡が取れたぞ...明日ばばさんに会える...今日はここで寝て欲しい...との事だ...兄者と俺の部屋で寝よう...鬼丸も来るか?」

「ご一緒させてもらおう」

『...ひげきりと...おにまるとひざまると寝る』

鬼を斬るって聞いた付喪神でも...こんなにも暖かくて...優しいから...安心して意識を手放した