いらぬ子 (ページ7)

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A視点

怖い人増えた...でも優しい...人間と違う...ばばからきいた...付喪神...大事にするとなるって...みんな言ってた...緑も優しい...嬉しい

「今俺を見て笑った...!」

「気に入ってくれたのかなぁ?よかったねぇ」

「あぁ!」

「...詳細はまだわからんが...政府の長義からはここの審神者になると...」

奥から音が鳴った...嫌な音気配...あいつ嫌い...!

「髭切や...処分してくれたのではなかったのか?」

「...人間って言ってたから処分はしたよ?」

「ではそこのガキは?処分していないのだな...ならば...」

『...緑...山行きたい』

「マイペースだな...今死にかけてるのだぞ?」

『...?ばばが怒るだけだぞ?それに慣れてる』

「...いいか?そういうのは慣れちゃダメだ...」

『...?緑は良い奴だ...付喪神は大事にしろって...長が言ってたばばにも言われた...良い子良い子』

「こら...死にかけてるんだぞ?」

長が言ってた...物は大事神様が宿る...ばばが言ってた優しくすればその分優しくしてくれる...人間と違って...良い奴だ

「...三日月...考え直してくれないかい?この子は...良い子だから」

「前任の片割れと言えど...心は純粋で真っ直ぐだ...それに...山の神を怒らせるのもあれだしな」

「...今...なんといった鬼丸」

「...山の神だ...チビ助に籠がついている...よっぽど愛されているのだろう」

『緑長の事だ!』

「俺は膝丸だ...」

『ひざまる!角に長褒められた!嬉しい』

喜んだらふわふわに抱きしめられた....みんなそうだったが...なんで抱きしめてくるんだ...?

「無邪気で可愛いねぇ...」

「一生そのままでいてくれ...」

「俺も抱っこする...」

『...?』

「...なんだか殺りにくいんだが....」

「...ですが結局は殺さなければ平穏な日々は訪れませぬ」

『...いーよ?どーぞ』

そういっただけなのにひざまるとふわふわと角が腕を掴んだ...水色が首をぶった斬るゴロゴロと視界が回る...首を拾ってくっつけた

『...潰れた時より痛くない』

「....は?」

「...良かったぁぁぁ!死んでない!」

「心臓が止まったかと思ったぞ!」

「痛いところないか?」

『...みんな以外に初めて心配された...』

「...あれ?生みの親とか...前任とか...心配」

『...無い...いらないから捨られた』

あっけらかんと答えれば...空いた口が塞がってない...とりあえず抑えたけど...またパカッと開いた...