いらぬ子 (ページ48)

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おもち視点

あれから2日....なんと俺の刀達が普通に接するように...しかも俺の所にいる三日月を毛嫌いはせずむしろ甘えたりしてくれてる模様...俺も見たけど尊かった...なおAちゃんの三日月はｷﾞﾘｨとしていた...お前がまいた種だろ...そして...もう1つ...

「主...霊現象が止まらないんだけど...?」

「祓っても祓っても...寄ってくるんだけど....なんでだい?」

「拙僧の力不足か....?」

「おそらく...原因があると思うのですが...」

そう...何故か霊現象に悩まされてる...見習いが来た後に...今までそんなことがなかったから御神刀や幽霊を払えるやつらに色々と聞いてはいるんだが...原因不明...見習いのせいでは?と新たに噂が...当の本人はすました顔で過ごしているが....

「...とは言ったけど...こんなこと初めてだしなぁ....」

『そーなの?』

「そーなの....Aちゃんは分かる?こういうの....」

『...うーん...たぶん喧嘩売りに来てるだけなんだよ?おにーさんは見えないから大丈夫』

「いやいや喧嘩売りに来てるって...石切丸も青江もいるのに?」

『...分霊には祓えないくらいのあくりょーさんなんだと思うよ!それにほら...ずっと見てる...つよーい人見つけたんだぁ...』

すっと指を出した方を見ると....すっごい怨念?どす黒い女性?今まで見えてなかったのに...ゾワッとする寒気...ドタドタと刀剣たちが集まってくる...

「主!?今すぐ離れるんだ!」

「...え?え??」

「そいつは僕らじゃキツイかな...?倒せないとは言ってないけどね」

「一旦お前ら下がれ...主遊んでも良いぞ」

『...!ほんと!じゃあ簡単に壊れないって事?ふふ...あはは!余楽しみ....』

さっきまで一人称私だったよね?余って何!?しかもさっきまで子供だったのに...小夜よりも小さかったはずなのに...なんで今は....鯰尾ぐらいあるんだよ...!

「あれはなんだ山姥切!!」

「黙れ三日月...はぁ...あれが主の妖形態と言うべきものらしい...姉君から聞いた」

「えぇ!?形態変化っすか!?」

「実際には子供の姿なのは愛情が欲しいとの現れだそうだ...あの形態は鬼としての本領発揮...たまに酒をあの姿で飲んでるのを見る...ただ...検非違使を壊れるおもちゃ感覚で子供の姿でやるから....」

「えと...つまり...原因はあの女がAちゃんを恨んでたって事?」

「...多分ね」

ちなみに一撃で終わった...スパーンと首を引き抜いただけだったが...その後追い討ちとでも言うように死体蹴りしてた...