いらぬ子 (ページ36)

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膝丸視点

主と謎の男....いや...長老と呼ばれている男との会話に嫉妬し始める兄者...それもそのはず..,軽くつっ付き合ったりじゃれているのだ...初めて見た...

「ずるい...」

「髭切落ち着け」

「そうだ兄者」

「おぉ...源氏の刀か...しっかし人も面白い....付喪神をこのようにするとはな」

俺たちに近ずいてずいっと見てくる...以外にも目をキラキラと輝かせて....鬱陶しいという顔をしているが...相手は楽しそうだ

「...って...長老!それってこの本丸の結界弱くなってるって事じゃん!」

「そうとも言うな!」

「笑ってる場合じゃにゃい....姫」

『....まお?』

「結界はできるにゃ?....それにゃら小さくて硬い結界を作って欲しい....美鶴おみゃぁ出来るか?」

「へいへい...あたいの槍裁きは山一〜!」

美鶴が何も無い空にいつの間に持っていた槍を尽きさせば....何かが刺さった音がした...目を丸くして見ると...いつ入ってきたか分からない時間遡行軍...途端に本丸の警報が高らかに鳴る...全員本体を引き寄せ刀をぬこうとした瞬間..パンっと手を叩いた音が響いた...

「いた...てて...て...結界」

「清光...大丈夫?」

「主さん!?....ちょ...これ主さん入ってないじゃ...」

「はぁ!?おい!」

『....ほりかわ』

「...!はい...何ですか?」

『...ほりかわとねんね...したい』

小さな小さな主よりも....何倍も大きい大太刀が後ろから刀を振り下ろす....和泉守が...ポカーンとしている堀川を引っ張って避難させようとした....いや...された...んだが...大太刀の...両腕がちぎれてんだ...相手も何が起きたのか一切理解していなかった...

『...まお』

「ったく...姫...俺に命令してくれにゃ」

『...ん....まお....殲滅』

「あいよ....任せにゃ」

猫は猫のようにググッと伸びをした....するとどんどん大きな化け猫に...爪に鋭い爪が....しかも...それでもどんどん切り刻む...長老に関しては...遊びながらだ....

「主...僕たちを出して」

「僕達は戦えます!」

「...派手に祭りしようぜ!」

『...さよ...あいぜん...あきた...へーき』

平気では無い....今も主のうしろに敵は来てる...そう思っていたら...なにか投げた瞬間桜吹雪と共に3振りが姿を現した...

「滅多刺しだがや!」

「串刺しに!」

「懐に飛び込めばこっちのもの!」

あれは確か...主が見つけた3振り...しかも前任が折ったと俺たちに行っていたはず....だが...確かに3振りの姿がある