いらぬ子 (ページ35)

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美鶴視点

しかしまぁ...本当に男子しかいない...これは長老も皆様も心配になりますね....9位のあたいが言えることじゃないけど...いやそもそもAちゃんは馬鹿強い...本気を出したら彩萌ちゃんでもギリギリだし...でもまぁ...ばば様と長老には絶対に勝てない...でも...もしこの場で正気を失って暴れたら...あたいらが止めないとね

『みつる...おいしい』

「これも恩返し!家事育児買い物なんでもござれ」

「それでドジをする鶴はどこだにゃ」

「言わないでよ....あたいだって好きでドジやってる訳じゃないの!」

「そういうことにしとくにゃ」

『...さよ...あいぜん...あきた...わける』

「...!じゃあ僕はえびふらい」

「俺〜じゃじゃーん!レンコンの揚げ物〜!」

「僕は唐揚げです!」

あ....目の前が眩しい...天使たちによる天使の会話が...というかこれあたいオタクって奴になってる?...Aちゃんが笑顔なら妖の里全員喜ぶからもっと喜んで良いよ

「...おい...これの肉も分けてやるよ」

『...わかぞー』

「ちげぇよ...というかお前と比べたらお前の方が若造だろ....」

『いや?お前のように突拍子もなく突っ込む奴が居るとでも?人間でも多少は考える...私のような人間は理不尽に痛めつけられ捨てられたいらない子さ』

「おま....やっぱり話せんじゃねぇか...」

『....けほ』

「主!?風邪!?」

「大変...どうしようそうだ彩萌に電話!」

「落ち着けてめぇら...ただの喉の痛みだにゃ...姫薬...ちゃんとゴックンするにゃ」

猫が面倒見なれてる...そりゃそうだわ...彩萌ちゃんのばば様も一応人間に紛れて仕事をしている...この子は常に家に1人だったわけだけど...その間猫が世話をしていたから...護衛件世話係ねぇ...

「飲めたかにゃ」

『あー』

「いい子にゃ」

「面倒見良いよねぇ..」

「美鶴だと一瞬で目を離すだろうな」

「もぉ〜何当たり前のこと言って....って!長老!?何故」

「え?わし?飛んできた」

いやチャリで来たみたいに言わなくても...山のトップがなんでこんなところにいるの!?あと血まみれなんですが!?

「長老...それ..あれか」

「んや〜わしも驚いた...あれが俗に言う時間遡行軍か!」

「長老何遭遇してるにゃ!!」

「まぁ...面白くもなんともなかった...ばばと殺る方が些か楽しいんだが」

『ちょーろ...何体?』

「...パッと見100はいたなぁ...Aわし強いだろ」

『知ってる』

Aちゃん冷た...でもなんでそんな遭遇してるの...?