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堀川視点
本当に小夜君より小さい...美鶴さんに作って貰ったハンバーグを片手に主さんの手を握る...ただ握り返してくれる訳じゃなくて...ダラっとしたまんまだ....
「...主さんはハンバーグ好きなの?」
『...ばばが作ったの好き....』
「そっか...美鶴さんのは?」
『たまに焦げてる』
「あ....あはは」
ちょっと困惑したけどそれでもちゃんと答えてくれた....小さくて可愛い主さん...兼さんはまだ苦手っぽそうだったけど...それでも...こんな寂しい目をする子を...嫌いにはなれないかな...?
「皆さん!主さん見つけましたよ」
「国広...!何もされてねぇよな!?」
「ちょっと和泉守!」
「なんだよ!お前らだって急にコロッと信じちまって...!」
「和泉守!食事が始まるというのに騒ぐだなんて雅じゃないよ!」
「2代目...だってよ!」
「...?...主さん?」
急に力が籠ったと思ったら...震え始めた...そしてスルッと僕の手から離れたと思うと障子を開けて外にある本丸の柱に...思いっきり頭をぶつけ始めた...ドゴン...ドゴンと響く...その光景に本丸が一瞬で静かになり...誰も動けなくなった...びちゃり...ちびゃりと...赤色が....
「なぁん」
「....あ」
「....あちゃ....こりゃまた粉雪ちゃんに診察してもらった方が早そう!」
「美鶴さん...?」
「あ!どこ行ってたの!?」
「あたいは恩返ししてた...掃除だよ掃除...でも急に鈍い音したから見に来たけど...何...言ったの?」
振り返った表情は一切笑ってない...猫さんは猫の姿で足に擦り寄ってるが...止まる気配は一向に無さそう....どうすれば....そう思ってたら...小夜くん達が動いてぎゅうっと抱きしめた...
「主君は頑張り屋さんです!」
「ごめんな...俺ら主の事殴らねぇし切ったりもしねぇ」
「...復讐したいならいつでも言って....責任を持って...恨みを持って....復讐するから」
『...しめない?』
「しめません!抱きしめます!」
『ちゅうずり....』
「しねぇよ!一緒に歩こうぜ」
『...ひあぶり...』
「...火傷残ってない?」
ボソボソと言っていくワードが拷.問じみた言葉しか出てこない...それを聞いた兼さんはサッと青くなってるし...他も刀たちもきっとそう思ってたんだろうけど...思っている以上に酷かったから...短刀くん達に任せて良かったと思えた...だって...主の心が分かるのは....主の霊力で顕現した3振りだけだったから
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雪女 - 更新楽しみにしてます (12月15日 8時) (
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作者名：のうな | 作成日時：2023年12月12日 6時
