いらぬ子 (ページ3)

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A視点

銀髪がついてきた...にしても大きな門...開け方よく分からないけど....この先殺気が凄い...でも悲しい気配もある....何とか出来れば良いけど...

「....開け方わかる?押せば良いんだよ?」

『おす...』

「あ....力いっぱいじゃないからね?ゆっくり押してねそうそう」

ギギギッと硬い音がなかった...ゆっくり開くドア...中に1歩足を入れたらと何か足に当たった矢だ...とりあえず銀髪も入れるように開けて...矢を引っこ抜いた...

「あぁ!ダメダメ....引っこ抜くと血が出ちゃうから...」

『...?』

「....もしかして...痛くないの?...無痛症?そんな記載はなかったけど.....晴彦に連絡して....」

『...取った』

銀髪目掛けて矢が飛んできたから取った...屋根の上...誰かいる....2人...同じような服着てる...銀髪の同族

「あ...ありがとう...って...手は?」

『...なんで?』

「傷は大丈夫なのかい?」

『...別に...痛くも何ともない』

「気分は?」

『おうちに帰りたい』

あそこはすごく暖かくて落ち着く場所だったから...それに...一緒に遊ぶって言ったもん...それに気配消えた...でも誰か来てる...無視した方がいい?それとも警戒....

「兄者!何処へ行くんだ!」

「え〜?なんか不思議な気配を感じてね〜」

「やばい...A君は俺の後ろに....」

『...』

「居るね....後ろに」

足の隙間から男2人見えた...片方すごい嫌な気配がする...けどなんだろう....ふわふわ...してる?

「あ〜ほらいたよ弟!」

「は!?ってあれはこの本丸の担当の山姥切長義だろ?」

「違うよその後ろ...良い鬼の子だよ」

「良い鬼?...兄者...兄者からして鬼は斬る存在なのでは?」

「別に良い子は切らないよ....それに気配でわかる...前の審神者の片割れだね」

「なら尚更良い子では...」

『....おうち帰る』

「...ごめんね...今日から君のおうちはここなんだよ?」

『知らない帰る...』

「でもね...ちゃんと説明もしたよね...だから」

『...』

「じゃあ...僕といっぱいいい思い出作ろう?君すっごい良い子な感じがする...」

「兄者!そんなこと言ってしまえばこの本丸の奴らを敵に回すことになるんだぞ...そんな人間なんか」

「この子もう人間じゃないよ...とっくの昔に...人間離れしちゃったんだね...寂しかったね...ほらおいで」

何故か知らないけど両手を広げたふわふわ....でも敵意を感じられない..,だからゆっくり近ずいて手を触る...大きくて優しい手