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膝丸視点
陸奥守の起こす声で起きる...まだ兄者は眠そうで...鬼丸は俺と同じで目を擦っていた...だが...兄者の隣はぽっかりと空いており隙間だけが空いている
「早う起きんと探しに行けんぜよ!」
「あのこなら....僕の隣に.....となりに....いない!?」
「おはよう兄者...どうやら皆が活発になったから逃げたと思うぞ」
「くっ....寝起きが見たかった....」
「なんじゃおんしら!あの子帰ってきとったんか!?」
ただ逃げてしまったからまた探すところからか....とりあえず急がねば朝餉はない...叩き起してでも兄者を連れていく...完全に寝ぼけてるぞ...兄者...
「いなぁいぃ....」
「仕方ない...今日探しに行こう兄者」
「だってお腹減ってるって絶対...」
「短刀もいるから探すのは楽だろう....?」
「うん....」
歌仙が気を利かせてくれて握り飯を貰う...あの子ようにだろう...ここでまだ布団を片付けてないのを思い出し兄者と鬼丸を連れ部屋に...すると...俺たちの掛け布団がまるで雛鳥の巣のような形に....まさかと思い見てみれば....まだ寝ている...
「ね....寝てるね」
「寝ているな....」
「これは一安心なのか....?」
ドタドタと遠くから聞こえてきた瞬間...目がカッと開き押し入れの中に素早く入っていった....まさか...陸奥守が来た時も...短刀顔負けじゃないか....
「おまんら!準備出来たかえ?」
「....今...居たよね?」
「居たはずだ...」
「...押し入れに...入っていったな....」
「えぇ!?....おらんが!?」
思いっきり押し入れを開けたが...いない...もしや...屋根裏に逃げたな....よく見れば上が空いている...そこに入るやつは鶴丸ぐらいだが....あの小柄さと警戒心と俊敏さだ中で誰かにあっても逃げてしまうだろう....
「うぉぉぉ!?」
「ありゃ...布団が...」
「鶴丸貴様...!」
「違う違うんだって!チビ助がすっごい速さで屋根裏に入ってきたんだって!」
「なんやて!?」
「うぇぇん...行けないよぉ...」
「兄者...Aと言ってみてくれ」
「え...うん...A」
『...う?』
兄者がそう言った瞬間鶴丸が落ちてきた場所からひょこりと顔を出す...屋根裏だが...鶴丸が動き回ってるおかげか誇りひとつない...
「おいで〜」
『...ん』
「良かったな兄者」
「うん....無事で良かったよ〜」
軽々と抱っこされまたぷうぷうと寝始める...まだ霊力が足りていないのだろう...まぁ...兄者の腕の中で寝てもらえるだけまし...なのだろう
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雪女 - 更新楽しみにしてます (12月15日 8時) (
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作者名：のうな | 作成日時：2023年12月12日 6時
