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髭切視点
この日は久しぶりに夕餉が出た...えっと...眼帯をつけてる人と雅の人が気合いを入れたんだけど..肝心なあの子はいない...弟が気を使って間を開けてくれてるけど...
「...帰って来ないね」
「兄者...ちゃんと戻ってくる...大丈夫だ」
「...そうだ...それにやろうと思えば追えるだろう?」
「さっきからやってるんだけどねぇ...途切れちゃってるんだ」
霊力の流れを追いかけてるけど...プツリと切れてしまったし...今言っても夜は道が見えないし...困ったなぁ...それに...あの子も生きているから...ご飯食べないとなのに....
「...ねぇいち兄...なんで僕と小夜くんと愛染くん以外の短刀が居ないんですか?」
「....それは」
「そうだぞ!明石...俺たち短刀は集まりやすいはずなのに...」
「それは」
「それはな...ここが黒本丸っちゅう所じゃからな」
「黒本丸....」
「おんしらを具現した子は新しい審神者として来たんじゃ...ただわしらも...あの子も警戒心がつよいき....」
「...じゃあ...僕達が友達になってみます!」
「秋田...?」
「あの子付喪神のお友達いっぱい居るみたいなんです!」
「物を大事にしてるって事だもんな!」
「復讐心も...少なからずあるみたいだけど...」
とりあえず...明日帰ってこなかったら本丸の結界近くまで捜索するみたい....もちろん僕達も参加するけど...とりあえず休むために部屋に向かう...何故か角くんが付いてきたけど
「鬼丸...なぜ...」
「ここならあの子が落ち着くと思ってな....俺ら3振り一緒ならもっと落ち着きそうだ」
「あぁ!確かに...!じゃあ一緒に寝よう」
「兄者!」
弟を真ん中にして休む...でも途中で弟に揺らされて起きたけど...お腹がずっしりとしていて動けない...夕餉みんなと同じだけ食べたんだけどなぁ...
「どうしたんだい...厠かい...?」
「しー...兄者...戻ってきたぞ」
「...わぁ...本当だ」
「1番最初に懐いてた髭切の元に戻ってくるのか...」
僕のお腹の上で小さく丸くなって...ぷうぷうと寝息をだす...起こさないようにゆっくりと抱き上げて横に転がす...布団越しでも密着していたから安心だったよう...でも横に転がすと...すぐに僕に手を伸ばしてくっついた....
「良かったな兄者」
「今度俺の隣にしてくれ」
「ふふ...僕の気分次第だけどね」
頭をを撫でながらもう一度寝に入る....暖かい小さなカイロ...今だけ僕が独占しちゃおう
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雪女 - 更新楽しみにしてます (12月15日 8時) (
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作者名：のうな | 作成日時：2023年12月12日 6時
