55 ページ7
まんば視点
怪奇現象は時折起きるが慣れているのかスルーが当たり前だ...さだが足元にピタリとくっついて歩く忠犬具合...羨ましくないぞ...
『...手繋ぐぞ...俺もはぐれるのは....いや...だし』
「...!...あぁ!」
『桜....嬉しいのか...』
「凄く嬉しい...行こう!」
「わん!」
俺たちの間にさだは陣取るが...しっぽはブンブンと降っている...さだも嬉しいのか....
『...ここが強い...けど...あかな...いな!』
「そうだな...叩いて見るか?」
『...雪!いるならぶっ叩け!』
ドア越しに思いっきり叩いたのだろう...ドゴンっと思い音が鳴り響いた...つまり...いる...でもなかなか難しいなぁ...
『...ドアがあかない...あ...さだ...やろう!』
「わん!」
『我が名の元に!己の姿を見定めよ!』
「がルルルルル!!」
妖気が渦巻いたと思えば貞の姿が巨大化し...大きな犬になった...遠吠えで壁が揺れる...バチンっとドアから電流も....これが...本来の姿...?
『...行くぞ!敵は結界の中にあり!』
「了解!」
ドアを開ければ落とし穴のようになっているが躊躇もなく飛び込む...下の方に4人の姿が...とりあえずこの高さだ...足が折れる前にAを抱っこする...がさだがクッションになった
「お!さだ!」
「さだということは...A」
『てめぇらなかなか帰らねぇと思ったら!厄介なやつに目付けられてんじゃねぇ!!』
「同田貫!肥前無事か!?」
「出れなくて困ってたんだ」
「助かった...?」
「アオーン!」
さだの遠吠え...というか簡易結界か...これなら一時的に大丈夫だろうな...
『さて...どうすんだてめぇら』
「とりあえず1発殴るに決まってんだろ」
『...はぁ...さだ...俺が耐えれる限り暴れていいぞ』
「わん!」
「だ...大丈夫なのか...?」
『...やるしかねぇだろ...』
ぶわりと霊力が...それもかなり膨大に膨れ上がっている...さだが強化されているように大きく可愛らしいのから凶暴になっている...
『...っう...きっちぃなぁ...!』
「俺が囮になろう!」
「さだ俺載っけろ!」
『持っても30分前後だ!さだ!喰らえ!』
「ワォォォン!!」
すると遠くの方からたくさんの音が...そうか廃病院だから...霊の類も集まっているのか....とりあえず手薄になるAを守るために抜刀する...にしても...本当に一体どこから霊力が...?
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のうな | 作成日時:2023年11月9日 21時