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誉視点
どういうことだ...具現され元に戻ったはずなのに体がボロボロ...なのに本体は傷1つついてない...桜さんに連絡すると三日月には腹に大きな傷跡...鶯丸には頭から血が流れ続ける...江雪は意識が戻ったが腰から下の感覚がない...一期は全身火傷あまりの痛さに悶え苦しんでいる...
「くそ...!薬研出血は!?」
「だいぶ止まった!」
「こんのすけ!」
「原因不明です!...しかし江雪殿から前世の自分の傷を貰い受けたと....もしかしたら全員...」
「くそくそ!分かんねぇ...!長義」
「貰い受けた...って言うことがキーワードだと思う...もしかして...乱園長に連絡を」
「はい!」
くそ...両腕が折れてる...片足も変な方向に曲がっちまってるし...だが血が止まったのならだいぶいいほうなはず....!
「主!この騒ぎは!?」
「歌仙!まんば帰ったか...!」
「...ぁ...同じだ...」
「まんば...?」
「偽物くん...?」
「...Aの...最後と....同じ...」
「旦那!今から足を元の方向に戻す!抑えてやってくれ..!」
「あぁ...分かった」
「まんば...僕が変わっても...」
「...死ぬ前に...言えばよかった....後悔とは..こういう事なんだな...」
そう言いながら肩を抑えてくれる...とりあえず俺は霊力を与え続ける...薬研が俺たちに顔を合わせ足を思いっきり動かした
『...ｯ!がぁぁぁ!やめろ!やだ!!やだやだやだ!あ"あ"あ"!!』
「鶴丸の旦那!あと少し耐えてくれ!」
「鶴丸...俺だ!お前の切国だ!そばにいるから...!」
あまりの激痛に悲痛な叫びが響く...心配してドタドタと集まってくるが...まんばの声掛けでぎゅうっと口を紡いだ...血が出そうだ...
「よし...よく頑張ったな鶴丸の旦那」
「大丈夫だ...終わった...終わったからな...」
『...ほ...んと...?』
「あぁ...本当だ」
「お待たせしました!乱殿に聞いたところ...まれに生まれ変わる際の傷を持ってきてしまう子達が居るそうです...そこから推測するに...鶴丸殿たちは過去の自分の傷を貰い受けたのでしょう...過去そうしてもらったように...」
「....なるほど...?」
「おそらく本人には覚えはないでしょうけど...」
「一体どれほどで戻るんだい?」
「...膨大な霊力で急速に治すことは可能ですが...通常だと不可能です...ですが...鶴丸殿の霊力タンクなら...」
「...霊力タンク...?」
「ワン!」
「...さだ!?」
てててとさだと呼ばれた犬が鶴丸の上で丸まった...その瞬間俺じゃない霊力が当たりを包んでいるような気がした
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作者名：のうな | 作成日時：2023年11月9日 21時
