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まんば視点
俺たちを覗き込んではいるが...よく見れば身動きが取れないようにされている...三月はあっはっはと笑っているが...Aは厳しそうに顔を顰めた
「お...お前らも落ちて来んのかよ!」
『バカ言ってんじゃねぇ...言っとくが俺らも動けねぇぞ』
「知ってる知ってる...だから待ってたんだろ」
『...ったく...さだ偵察』
「わん!」
「てめぇはまだ捕まってねぇんだ...外せるだろ?」
「あ...あぁ!」
「難しいことは出来ねぇぞ」
ただ...拘束は縄とかでは無い...黒い帯状のもので解く場所もない...一体なんなんだ?これは....
『...切国...俺のことは気にせず切れ』
「な!?無理に決まってるだろう...傷つけたりしたら...」
『お前だから...切国だから良いんだよ』
「っしゃ!ありがとなたぬたぬ!」
「誰がたぬたぬだ!俺は同田貫だっての...!」
『...ほら...早く』
「...わ...かった」
手の拘束を解いた瞬間なにか急に組み始めたし...なんなんだと思ったら三月もか...だがその眼差しはまっすぐ同じ方向を見据えている...
『やっぱり呪術...死んだ人間がなお贄を欲すか...』
「やつの目的はうぐでまちがいない...うぐの次が俺らか」
『行方不明者を連鎖的に増やしていく厄介なやつだ...三月...距離の遠さから見て...二,三部屋ある』
「呪術の詳細が知りたい...たま...同田貫...ごめんだけど俺の護衛頼んだ」
『切国は俺の』
「任せな」
「あぁ」
返事をした俺の手を握り突き進む...部屋を別れて探索する...やはり人の骨が多くある...中には引っ掻いた傷も数が多い...
「A気持ち悪くなったら言え」
『....』
「A?」
『...』
「おい!聞いているのか!?」
『...ッ!す...すまん...だい...丈夫だ...やっぱりあった...黒魔術の一種だ』
「黒魔術?」
『外国辺りで有名な魔法って言っておこう...ただし...黒魔術は人の命を代償として膨大な成果を得る...ハイリスクハイリターンの魔法だ...』
「...はい..?つまり?」
『莫大な犠牲を必要とするが得られる報酬も多いという事...さらに分かりやすく言えば...資材を多く入れれば三日月宗近が出るかもしれないが...1時間30分も出るよって感じだ』
「なるほど...」
『この空間もまた黒魔術...消し去るには術者である亡霊を何とかしなきゃいけねぇ..,一旦合流するぞ』
しかし...戦える俺よりも頼りになるとはどういうことだ...?まだ赤子同然なはずなその背中が...鶴丸に見えてたまらない
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作者名:のうな | 作成日時:2023年11月9日 21時