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まんば視点
青江からどう見えてるのかは知らないが奥の方から禍々しい気配...忘れ去られた神の類か...鶯の姉は神隠しにでもあったのだろうか...?
「三月!A!先にいけ!」
「...わかった!出来ても時間稼ぎだ」
『早く来いよ!』
「一期くん...!あの3人も...!」
「あいつらは連れてかれねぇよ...だから行かせた...鶯を引き止める綱だ...絶てぇにちぎれねぇよ」
「...ていうか...お前姉ちゃん見えてたのかよ...」
俺らもそちらの方が驚きだ...一期ははっきり見える体質とは聞いたがここまでとは...
「...まぁな...あいつが姉ちゃんがいねぇって言った時からずっと...ありゃ...帰って来れねぇし帰せねぇよ」
「...もしかしてよ...神の類って訳じゃねぇんだな...」
「あいつらに行かせたのも確信があって行かせたわけじゃねぇし...そばにいるのが犬と猫だ...ある程度道標にはなってくれるだろうしな」
「...まさか....なぁ...呪術の類って言うんじゃねぇだろうな」
「呪術?」
江雪ががん飛ばしながら言い放つ...いやその顔で言われてもなんだかぎゃっぷを感じてしまう...
「...山の奥は古びた小屋がある...鶯が呼び寄せられてんのもそこだ...」
「そうか...三月とAなら分かる!」
「あぁ...残念だが俺じゃ見えない...呪術の類はあいつらが強い...」
「なら俺らも行った方がいいんじゃねぇか?」
「そうだね...行こう」
「...ふには落ちないけどねぇ...」
「...行くぞ」
一期と江雪が懐中電灯をつけて先導する...行った先には本当に小屋があって...入口に鶯がぶっ倒れていた...危険だと思って引き剥がしたのだろう...
「うぐ!大丈夫か!?」
「...息はある...熱もねぇ...」
「う....?...あ....れ...?ここ....どこだ?」
「馬鹿!心配させやがってぇ!」
「いだ!?叩かなくても良いだろ!」
ふたりが....いない...一緒にいたはずだ...でもなんで...
「...変わりに...連れていかれた見たいだね...」
「そんな...青江...俺も行く...助けに...!」
「辞めた方がいい...帰り道が完全にわかるわけじゃない...いま太郎さんたちに連絡するから...」
「...!離れろ!」
「ｯ!偽物くん!同田貫!」
「...え?」
「お...おぉ?」
いつ開いたのか知らない小屋のドアに引きずり込まれる...まさか...これに...?ドスンと落ちたと思って目を開けば...心配そうに除く先に引きずり込まれたであろう2人だった...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年11月9日 21時
