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長義視点
偽物くんの部屋から甲高い声が聞こえる...やばいと思ったのか江雪くんがドアを壊しそうな勢いで開ける...そこには勝手に切られたであろう携帯と...怯え切ってるAくんを抱きしめてる偽物くん...
「くそババアが...」
「どうしたんだい...」
「本歌...清水という男は政府にいるか?」
「...清水?そんな本名を名乗るアホはいないよ...」
「良いから!頼む政府を名乗った時効軍が接触しようとしてるかもしれん!」
「それをもっと早く言ってくれるかい!?」
急いで政府に連絡...時代など事細かに伝えると...鶴見宅に清水という男は連絡していないと...さらに詳しく調べるが...清水という男はいない...つ....まりは...偽物くんの言う通り...
「...大倶利伽羅さん...」
「なんだ...?一期」
「俺...この前見たんですよ...皆さんが来る前...Aは鶯の家に泊まってた日...たくさんの骨を連れた人...あれ...時効軍?」
「...どこでだ!」
「Aの家の前...おばさんと話してた」
「俺も見たぞ...禍々しい気配で道変えたし」
「つまりこいつら感じるヤツらは接触してんじゃねぇか!」
「しかも結構前からみたいだな...」
つまり危険なのは一期くんと三月くん...そして...Aくん...しかもAくんに関しては心身ともに追い詰められてそうだ...それにヒステリックなのかもしれないね...
「大丈夫か?」
『...ん...大丈夫...』
「本当か?あまり無理しちゃダメだ」
「そうだ...てめぇが倒れると色んなやつが心配する」
『それは...俺たちの来世の仲間がか?』
冗談で言ったのならタチが悪いが...おそらく冗談では無い...じっとこちらを見据えている...いつ感ずかれた...?まさか...霊力補給の時...!?
「落ち着けちょぎたん...俺たちには未来を知る術があるからな」
「だけど江雪くんには死んだ後の事は...!」
「ケンっ!」
「なぁーん」
「ワン!」
「こやつらがいる...お前たちが来れたのなら...式神も当然神...俺たちのいる場所まで来れる」
「だけど鶴丸は...!」
『...俺の事だろうし...別のもの守らせてたんじゃねぇかな...な...さだ』
「ワンワン!」
よしよしと撫でている...つまりある程度知っている?わかっている...?...この子達の腹の底が見えない...復讐はないでも...何を考えてるのか...でも...たぶん目的地は一緒なんだろう...死に対して恐怖は無さそうだ
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作者名:のうな | 作成日時:2023年11月9日 21時