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トウマ視点
あれ...なんだか視線を感じると思ったら....心配してくれたのかな...こっそり見に来てる...やっぱり距離感が遠いのかな...?
「あはは....」
「どうしたの...?トウマ」
「いや...お松の言う通り根は凄い優しいんだなって...だって遠ざける理由って一緒にいたら何が起こるか分からないからでしょ?本当は心細いし...お松には心を許してた...本当はもっと一緒にいたいんだと思うよ....ね?」
するとサッと隠れてしまったけど...少し時間を開けてまたひょこっと出てきた...ちょっと可愛いや...お松がデレデレなのも頷ける...
「でも術なら...オババさん解けるんじゃ...!」
「そうか!オババ!」
「呼んだか!?」
「うぉ!?....オババって掛けられた術を解くことって出来るよな」
「種類に寄ってな...じゃが...解けるであろう...重ねがけじゃから少し時間はかかるがな」
「術...?一体何の話だ?」
「あの...新しい幻王様そもそも何も分かってないんです...自分が幻王になったことも...多分ずっと人間界で隠れて生きてたんだと思います」
「そうなのか...?」
「とっとと出てこんかい!その術解いたるで...アキノリと少し話さんか!」
オババさんさすがに怒鳴ったら....そうだよね怯えて出てくるよね...怖いね怖かったね...あぁ..こう...ギュッてしたいけどダメだ...
「よし出てきたな...縁側に座れ」
『...』
「返事!!」
『ひぃ!?』
「オババ怖がってる!めっちゃ怖がってる!!」
「あれが...」
「エンマ...何故か怪魔がうろついているそ」
「もしや...ヤツの厄に引き寄せられたか?...行くぞカイラ」
怪魔ぶっ飛ばしに行ってる...一方オババさんは解呪を開始...やっぱり少し怯えてる...
「僕...トウマって言うんだ...君は?」
『お....お松....か...から』
「残念だけど聞いてないんだ...オーガの所有者なんだけどね」
『...A』
「いい名前だね」
少し表情が和らいでくれた...良かった...しかもオババさんの動きがもっと早くなってる...大丈夫かな...?
「Aは剣武魔神ってどこまで知ってる?」
『あ...えと....そんなに...あった...ことない...』
「そうなんだ...お松以外の幻魔とか幻獣は?」
『ない...』
「じゃあ本当にお松しか知らないんだね...」
『我は...どうせ何も出来ぬ頭パッパラパーと言うやつで幻王になったとしても剣武魔神様方にボコボコにされておしまいなただのクソガキだろうな...』
そこまで言ってないけどわかったこの子自己肯定すごい低いや
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
