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ナツメ視点

白虎達を帰らしちゃった...ただ今の私たちでは絶対に勝てない...そう感じる...だってエンマ様とカイラ様も相当な実力者だから...でも夜桜さんはこちらにカランコロンッと下駄を鳴らしてきているから....

「まぁそう怖がるな...鬼だからと言って取って食うわけじゃない」

「...は...はい...」

「して...お前酒呑童子とやらか...随分大層なことしてかしおって...」

「も....申し訳ございません...夜桜様....」

「ハルヤが頭を下げた...」

「しかし...姿も違うとはいえ...こうしてまたお前たちと会えるとは思ってなかった...長生きするものだ」

そう言って私とトウマとアキノリをまとめて抱きしめる...朱夏と玄冬と白秋の友達みたいな...お姉さんみたいな人だったのかな...?

「玄冬...白秋...お前たちをあんな目に遭わせた奴らは私が責任もって潰しておいた...いい悲鳴を聞かせてくれたよ...奴らは」

「...もしかして...2人のあとを追って...」

「...じゃあ...夜桜もボコてそうなんだけど...」

「1つ...私は厄鬼...厄を集め落とす...いわば1種の呪い...2つ...これでも私は鬼だ....3つ...私は歴史から消された鬼だ」

「...じゃあ...」

《夜桜に妾は1度も勝ったことは無い...一般兵としておきながら...たった1人で戦況をひっくり返す...化け物じゃ》

キィンッと朱夏の声が響く...じゃあ最強の鬼より強い...最凶の鬼ってこと...?じゃあ普通に勝てなくて当たり前じゃない...!

「...さて...私はチビちゃんの元に戻るよ...まだ私とチビちゃんは繋がっててね...安心しな...私はあんな奴ら嫌いだから...蛇ちゃんとベビーちゃんもバーイ」

「わ...私を蛇ちゃんだ...だと!?」

「ベビーちゃん!?俺はそんな歳じゃねぇ...!」

「エンマ様...カイラ様...夜桜様は現妖魔界の最高年齢かと思われます...」

「おっとと...忘れてた...ナツメ...これをやろう...私とチビちゃんとお前たちの仲だ...困った時は呼べ...ぶっ飛ばしてやろうぞ」

そう言って手のひらの上においたのは夜桜のアーク...つまり...友達になったってこと...?そう思った瞬間どっと疲れと安心が...というか...朱夏まだ私の中に意識があったのね...

《しかし....夜桜め...サラッと復讐しておったか...それで当時の大王に封印されたのだな...》

「でもどうやって魂だけだしたのよ...」

「そういえばそうだな...」

少し謎ができちゃったけど...今度教えてもらおう...エンマ様も理由探してくれるみたいだし

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作者名:のうな | 作成日時:2023年8月31日 17時

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