24 ページ25
朱雀視点
美味しそうに食べてくれたし...小鳥のように我らの真似もする...随分と可愛らしい...今我らは白虎の言うった通りザクロを取っておる....
「Aちゃん!落ちるなよ」
『わかっておる!』
「しかし...よく見つけたな...」
「いやぁ...幻王様がたまたま見つけてよー..,興味を見せたもんでついな...」
「良いんじゃね...?Aちゃん...そこ折れそう!」
『わわ...本当だ...感謝する!』
白虎が見てくれているのなら多少目を離しても良いだろう...我は阿修羅と作戦会議をせねばならん...
「...阿修羅」
「なんだ...?」
「おそらく...おばばがやったのは押さえておるだけだ....いずれ厄はまた出てくるぞ...根本的な部分から断ち切らねば...」
「...だろうな...朱雀...だが...俺らが気づくのが遅すぎたかもしれねぇ...大体が侵食されてる...」
「...確か昔の資料があったか...?」
「...災害の一族か...?確かにいたな...厄で妖魔界を滅ぼそうとした奴....だが封印されてんじゃねぇの...?」
「...いや...分からんが...Aちゃんは...確かに掛けられた...と言うていた...もしかしたら...植え付けられた...という方が正しいのではと...」
「確かにな...通りで妖魔界の王が動いてるわけだ...つまり...誕生日も...」
「あぁ....厄災と同じ2月19日と...お松から...」
「かぁぁ...セキュリティガバガバかよ」
それならば怪魔がよってくる理由にもなる...災害の一族は怪魔を操っていた様な覚えもあったしな...Aちゃんはあくまで器というわけか...
『白虎!籠いっぱいか?』
「おう!いっぱいだ!」
『やったぁ!』
「良かったな....白虎もよくやった」
「話してねぇで手伝えよ...」
「まぁまぁ...若いもの同士仲良くしてな」
籠をよいしょっと運ぼうとしたのだろう...すると急にうずくまってしまった...変な汗が吹き出ている...とりあえず籠は白虎と阿修羅に任せ我は急いでお松か麒麟の元に...
「お松!麒麟...どちらでも良い居るか!?」
「む....どうした朱雀」
「急にうずくまってしまった...原因は分かるか...?」
「とりあえず見てみよう...」
目をうっすらと開いてこちらを見たが...辛そうでまた目を閉じた...後ろからドアが叩きつけられるような音がしたと思えばお松だったし...ついでに玄武も居るんだが...もしや...おばばの封印を破ろうと中の者が動いておるのか...?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
