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玄武視点

義経ではダメだったから阿修羅が代わりに幻王様を迎えに行ったが遅すぎる...とっくに冷めてしまっているではないか...若いのは腹がなっておるし...

「やはり私が連れて来れれば...」

「義経...A様は少々怖がりでございますから...仕方ないかと...」

「ですが...ここまで遅くなることもなかったでしょう...?五右衛門も弁慶も腹がなっているし...」

「わしらのことを気にするでない!」

「そうだ」

「...すまない...」

義経が自信を無くしているでは無いか....幻王様...いや...A様恐るべし...

「いやぁ...お待たせ」

『お松!見てくれ庭に木の実がなっておった!これはなんという木の実だ!』

「盛り上がっちゃったぜ」

「盛り上がったでは無いだろう!」

「...ザクロだと思います」

『そうか...これは食べれるのか...?』

「えぇ...美味しいですよ」

『...そうか!ではまだなっていたから取ってくる!』

そういうと小走りで向かってしまった...いやいや...止めぬか儂!そう思ったら麒麟が向かってくれた...あ...連れ戻してきてくれたぞ...

「幻王様...先に朝食を食べましょう...」

『...トウマもお松もそうだったが...聞くのを忘れていた..ちょうしょく...とはなんだ?お松が居らん時は無かったから分からぬぞ...?』

「...お松殿に出してもらったんですか...?」

『あぁ!お松のご飯は美味しい!トウマのはパンにジャムを乗っけてた食べたぞ!』

「し....使用人からは...?」

『特に何も...?』

「...Aちゃん...こっちへ来るといい我のを分けてやろう...」

「Aちゃーん...後でいっぱいザクロ取るの手伝ってやるよ...おいで」

『...本当か!トウマ達にもあげたい!』

つまりできることはお松もしくは独学で学んだのだろう...ナイフとフォークはプルプルとしている...そっと青龍が指南しておるが...なんだったら不動も箸を教えようとスタンバイしておるし...

「お松」

「A様が仰られてることは本当です...使用人の上の方はA様をストレス発散の矛先にしていたのでしょうね...」

「...そやつらは」

「ご安心を昨日まとめて解雇...ついでにカイラ様の方に雇わないでくださいと文を」

「よくやった」

あちらは食べ終わったのだろうか...皿が空っぽになったのを褒めているな...そして朱雀と白虎が手を合わせるのを真似して手を合わせ...ご馳走様でしたの声の後に元気よくご馳走様でしたの声が響いた

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作者名:のうな | 作成日時:2023年8月31日 17時

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