鳥と蛇 (ページ7)

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A視点

扉から追い出された...瞬間意識が...どうやら山頂...どうやってきたのかは分からないけど若干肌寒くてハクが居ない...なんか蠢いてる気がするけど....

『...ハク...探しに行かなきゃ...』

何とか立ち上がって下山しようと試みるが...足がおぼつかない...先に入ってしまった挙句倒れる...とか...考えたくない...僕は...足でまといじゃない...そう思い歩くと段差に気づかず体勢を崩す...これはどっか擦りむくな...そう思いながら...でも痛いのもうやだなぁ

「危ない...無事か?」

さっきまで誰もいなかったのに...驚きと何かが喉に詰まってる感覚でパクパクと口をあげて....僕に話しかけた人物の方を見るしかない...その姿をみてさらに口が開く...だって...夢で見た人だから...

『...ﾝﾌﾞｯ....ｶﾞｯ......ｵｴ』

「大丈夫か!?いや大丈夫でないな...一体どうすれば....こういう時は...背中をさすれば良いのか...?」

出来れば叩いて欲しい...そう言いたいけど言えない...体験したことの無い吐き気...懸命に出そうと力を振り絞ると...ドシャとした音とカランとした音が鳴った...見れば...僕の吐いた場所にハクが何かが食われてこちらを見ている...

『....は...く...?これ...,くれるの...?』

よく見れば欠片...?もしかして...ハク....僕の中から取り出した...?だからハクがいなかった?でもなんで?僕こんなの食べてないのに...

「そなた...大丈夫か?顔色が悪いぞ?....だがどうすれば...人の子の扱いは慣れてない...」

『....大丈夫...です....僕こういうの慣れてるから...ね...ハク...』

嘘だ...トウマには隠してるけど服の下にはまだ沢山アザが残っている...この前なんか家に物を取りに行ったら母さんが満足するまで僕を殴った...大丈夫...僕は...化け物だから...そう思っていたらハクは僕に絡みついて器用に服をめくる...彼も驚いてるし...僕は見られたくない...ハク僕が嫌がること絶対しないのに...

『ハク!』

「...なんだそれは...紫色になっているぞ...お主は白い肌をしておった...これは...なんだ...?」

『...見るな!!』

初めてこんなの大声を出したかもしれない...でも...こんなの見て...気持ちを悪くするだけだ.:.だから...だから....

『頼むから....見ないでくれ...』

「....はく....じゃ...?いや違うな...すまない...泣かせるつもりなのなかった」

僕を白蛇といった...この人は....彼の知り合い...?彼を...僕の前世を知ってる人...?