鳥と蛇 (ページ6)

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A視点

何故か入れてしまった...なんかすごく....苦しい...?中から何かが暴れ回ってる気がする...痛みも徐々に痛くなる...次第に耐えられなくなって呻き声をあげる...大きな鳥さんが驚いたようにこちらに近寄ってくる...

「そなた...大丈夫か!?」

『いだい...いだいよぉ...』

次第に目元がチカチカしてきた...大きな鳥さんはどっか飛んでいってしまったし...誰も助けてはくれない...なんか...走馬灯が見えてきた...?あれ?これは誰の走馬灯...?

「いつか我が白蛇を助けるぞ!」

「未熟者が何を言うておる...だが...そうだ...ならば約束じゃ...もし我が苦しんだとき...まっさきにお主の名を呼んでやろう」

「本当か!」

「あぁ....本当じゃ....『朱雀』」

走馬灯と同時に名前を呼んだ...これから会いに行く妖怪の名前なのに...心にストンと落ちてくる...この名前は...知っている...もっと前から...落ち着く...だから...苦しくなくなるように....

『...朱雀....朱雀...すざく....す...ざく.....す...ざ...く』

「...我を呼んだのはソナタか?」

もう...何も見えない...,でも...声が聞こえた方に伸ばした...僕の手に...誰かが触れた...暖かい...なんだろう....とても...軽くなった....しばらく休もう...そう思っていたら目が覚める...でも不思議な部屋...

『...こ....こは』

「お主の意識空間とでも言うておこう」

『わ...あれ...声聞いた事...』

「自己紹介をしよう...我は白蛇...これでも剣武魔神である」

『わ...わぁ』

僕に似ている人...でもなんだか雰囲気がちがう....

「今お主は...お主の中に潜んでいた妖力が暴れ回ってるおっる...我が何とかしてやりたいが...我はこの世に存在などせぬ...お主の中でしか存在できぬのじゃ」

『僕の...なか...』

「さしずめお主の前世という事じゃ...お主が6本目の剣武魔神じゃよ」

『なんか...想像できない』

「じゃろうな!...だが...あやつの復活も近い...お主にはいずれ我の白蛇大冷刀を復活させてもらわねばな...幻王様の気が変わってなければな」

『でも...ぼく...弱いし...足引っ張ってるし...』

「大丈夫じゃ...それにのぉ...今今散々苦しんだじゃろう?その陰でお主...我の妖力に馴染み始めておる...簡単な氷は出せるじゃろう...あと...我に会いたけりゃこれを使うと良い...場所は奴らが知っておるじゃろう』

そう言って乱暴に鍵?を握らされドアから押し出される...なんだか...現実味ありすぎだよ