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トウマ視点
不動明王ボーイの声がして振り向くと....Aをお姫様抱っこをして走ってくる不動明王ボーイ....その後ろに....白虎と朱雀を脇に抱えて玄武を背をって来ている...どの剣武魔神よりも華奢な姿の白蛇が....
「もう大丈夫だってよ!」
「そ...そうなんだ...」
「ちょっと後ろの人達ツッコミ切れないんですけど....」
「仲がいいね!」
「そうだね!ジバニャンとケータくんみたい」
「そんなこと言うてないで...助けて欲しいのじゃ...ｯ」
「俺様もー!!!」
僕に預けた瞬間お腹目掛けて突進してったよ...その衝撃で白虎と朱雀離して地面に落ちたんだけど...
「白蛇のじっちゃん!いてぇ!!」
「いや今のは不動明王が悪いだろう」
「ベビーちゃんのくせに..!」
「今なら白蛇に口吸いできる...!」
「させぬわ!」
ダメだ阿修羅が泣くよ...この現状...玄武もほっこりしてる...白蛇に関しては目を細めて舌をチロチロと出した...けどさっきと違って傷がついてる...
「白蛇....大丈夫?」
「そなた...随分懐かしい気配を感じる...心配するな...この程度どうって事ない」
「それならいいんだけど...」
「...とうま....トウマだな...オーガを使っている少年...すまぬ...我は目があまり見えんのだ...この子に優しくしてくれて感謝する...どうやら....我らの縁もずっと繋がっておるのだな...」
すると今まで目を細めたり口元が少ししか上がらなかった程度だったのに....ひまわりのような笑みを見せた...朱雀の顔が真っ赤なのはご愛嬌...周りの剣武魔神も嬉しそうだった...
「〜ｯ!!」
「朱雀はやっぱり白蛇の笑顔に弱いな!」
「白蛇の笑顔は何千年ぶりか...」
「白蛇!ちゃーんと!お前との約束守るからな!」
「頼んだぞ不動....さぁ...そろそろまじないも切れる...主らの輝かしい未来を祈っておろう」
確かに少しずつ...消えかかっている...ハルヤくんがサッとAくんを運んでゲートに入ってったし...次々と出ていく...結構最後の方になっちゃった俺と朱雀と不動明王ボーイ...まぁ...ボーイはまたな!って言って入ってった...
「ほれ...そなたらも....」
「我は!!!白蛇の事が本当に愛している!!!」
「朱雀...」
「...ん....我も...愛しておったよ」
ソっと朱雀に口吸いをしながらゲートに押し返した...言葉が届いていたのか...白蛇に向かって手を伸していた...見れば...白蛇はほろりと涙を浮かべて....それでも少し満足そうだった....皆を追いかけて...僕も入った
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作者名：のうな | 作成日時：2023年7月26日 0時
