壱 ページ1
｢__い、__きろ___起きろ___｣
誰かが私を呼ぶ声がする。
春の風と太陽の光が降り注がれる部屋はそれはそれは心地が良いもので、私の身体はまだこの幸福な時間を味わおうとしている。
しかしそんな至福のひとときは一瞬にして奪われてしまう。
勢いよく布団を剥がされいきなり肌に感じた冷たい風に身を縮こまらせると、私を現実へと連れ戻した犯人は呆れた声を出した。
｢_ったくいつまで寝てんだよ、ほら朝だぞー起きろ！｣
｢ん〜、寒い…布団下さい
…えあ、うらた様！？｣
｢おう、はよ、A。｣
驚きと寝ている姿を見られてしまった恥じらいが混ざり合い、勢いよくまだ重い身体を起こした。
…紛れもない、そこに居たのは花の国を取り締まる将軍、うらた様だった。
何故うらた様が侍女部屋に？何故将軍様が私なんかを起こしに…？
寝起きで回らない頭をフル回転させ、何故か私の横で座っているうらた様に問うた。
｢おはようございます、起こして頂いた所お言葉ですがこんな所に居られて良いのですか？｣
するとうらた様は不機嫌そうに顔を顰めた。
｢その話し方やめろ、お前昔はもっとゆるかっただろ｣
｢…昔の話です。それに隣の部屋には他の侍女も居りますので。｣
そう告げるとうらた様はいっそうむくれてしまったのだ。
そんなうらた様の表情を前に、どうすれば良いのか戸惑っている私を見てうらた様はくすっと笑ってからかうように言った。
｢俺と初めて会った日はあんなにはしゃいでいたのにな。｣
口角をあげて、突如昔語りをするうらた様。
出会った日を思い出して恥ずかしくなってしまった。
｢っやめてください、あれはうらた様のご身分を知らなかったからで__｣
その時、私の言葉を遮るように戸の向こう側から声がした。
｢失礼致します。こちらにうらた様はいらっしゃいますでしょうか。｣
うらた様は私から目線をずらして、顔付きをがらりと変える。
｢ああ、いる。何用だ。｣
先程とは打って変わった、低い声で仰った。
戸の向こうでは一人の使いがほっとしたような声を出した。
ずっと探していたのだろうか、それにまさか将軍様が侍女部屋にいるなんて思わないだろう。私の部屋にたどり着くまでにかかった時間と苦労が想像できる、お疲れ様です。
｢�狡擦旅餃瓩箸梁价未侶錣埜羣造い泙后Ｆ�程が決定致しましたのでお伝えしに参りました。｣
｢ご苦労、いつだ。｣
｢はい。三日後の午の刻で御座います。｣
｢…分かった、下がれ。｣
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音羽(プロフ) - めっちゃ続き気になる！！！！ (2021年11月22日 21時) (
レス) @page8 id: 6bfe6097e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2020年11月26日 21時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月30日 17時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
奏 - ヤバいぃイィィイ！面白すぎて語彙力がとろけるチーズになりました←これからも更新頑張って下さい！ずっと応援しています！！ (2019年7月30日 15時) (レス) id: eb18b63c38 (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - さいこう！ (2019年7月29日 15時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ne6
| 作成日時：2019年7月23日 3時
